権力を取らずに世界を変える

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  • サイズ B6判/ページ数 542,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784886836427
  • NDC分類 309.3
  • Cコード C0030

出版社内容情報

「私たちが力を得ようとして、党をつくったり、武器を取ったり、選挙に勝ったりしようとするなら、歴史上これまで現れた、さまざまな強者たちと変わらないことになってしまいます」世界の「革命派」に衝撃を与えた話題の書。11ヶ国で翻訳。

目次

叫び
国家を超える?
権力を超える?
物神崇拝―痛ましいディレンマ
物神崇拝と物神化
反物神崇拝と批判
科学的マルクス主義の伝統
批判的・革命的主体
反権力の物質的リアリティ
反権力の物質的リアリティと資本の危機
革命

著者等紹介

ホロウェイ,ジョン[ホロウェイ,ジョン][Holloway,John]
社会学・哲学・政治学者。1947年、アイルランドのダブリンに生まれる。エディンバラ大学に学び、政治学で博士号を取る。同大学教授などを経て、現在はメキシコのプエブラ自治大学社会人文科学研究所教授。メキシコのサパティスタ運動、アルゼンチンのピケテーロス運動などの民衆運動に実践的・理論的に関与し、世界社会フォーラムで活躍。アントニオ・ネグリ、マイケル・ハートと並び称される反権力(アンチパワー)思想家

大窪一志[オオクボカズシ]
1946年神奈川県生まれ。東京大学文学部哲学科卒業。筑摩書房、日本生協連広報室などの編集者を経て著述業

四茂野修[ヨモノオサム]
1949年東京都生まれ。東京大学文学部哲学科中退。動労本部に就職して労働運動に従事、JR東労組、JR総連役員を歴任。現在はJR総連国際委員長、国際労働者交流センター(ICLS)事務局長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きいち

13
自分が自分の人生や周囲の環境の主人であり、当事者であるという状態を手に入れることが、なぜこんなに難しいのか。そのしくみをがっちりと説き明かした上で、それでもなお世界を変えようと呼び掛ける、そんな力強さを持った本。アイデンティティーを、人を「する」主体から引き離し「○○である」の世界に閉じ込める罠として捉える見方が新鮮だった。ギデンズの再帰的自己の概念などと合わせて、今の僕らならではの世界の変え方を導きだす橋頭堡としたい。いい本だった。2012/05/23

ひつまぶし

1
ようやく読み終えた。4週間くらいかかった。しかし、今読むに適った本だった。この本は何よりタイトルがいい。難しい理屈とか、準備とかを取っ払って今ここから何ができるのか、何をするのかを知るための本だった。マルクス主義の概念を再検討する4章以降で以前、挫折しているが、今回はがんばって最後まで読み切った。繰り返しが多い印象も強いけど、「理屈がどうあれ、重要なのはこのこと」を示しているがゆえなのだろう。この社会の中で苦しみながら社会を変えようとすれば、矛盾を含みながら生きることこそ、正しい方向であり、あり方なのだ。2021/12/31

健康平和研究所

0
叫び 「する」力と「させる」力 行為と行為の結果の分断 467ページ 概念としてのアイデンティティと制度は、ともに「なんであるか」に関心を向けるものです。それに対して、社会的自己決定に向かう営みは、「われわれはおこなう」が絶対的に支配する方向を目指す営みなのです2020/01/31

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