内容説明
本書で取り上げた20人は、肇国の理想の実現と興亜のために幕末から明治・大正期に活躍した日本人である。このような人物が現代にも存在すれば、現在の国難は回避できたかもしれない。本書は現在の指導者に対する批判書であり、真の指導者待望の書でもある。
目次
西郷南洲―「維新貫徹・興亜」の源流
副島種臣―南洲精神を堅持した言霊の政治家
大井憲太郎―東洋流に吸収された自由民権思想
樽井藤吉―「和」の精神によって成った『大東合邦論』
杉浦重剛―知・仁・勇の三徳を示した国師
頭山満―維新・興亜陣営最大のカリスマ
岩崎行親―漢詩「国体篇」に込めた国体の真髄
植木枝盛―貫かれた民権と国権の不可分
福本日南―西洋列強に抗した南洋への雄飛
陸羯南―真理としての「侠」を追求した言論人
荒尾精―皇国の天職としての興亜
松村介石―宇宙の真理としての「道」の体現
来島恒喜―わが国の自主独立のため捧げられた命
岡倉天心―アジア一体化の夢を描いた美術指導者
近衛篤麿―東亜同文書院に込めた中国保全の志
今泉定助―「世界皇化」を目指した皇道学の先駆者
杉山茂丸―大物政治家を手玉にとった「説力」と「情報力」
権藤成卿―「プロシア式官治」に対する社稷自治
宮崎滔天―定められた中国革命支援の運命
内田良平―国体の理想の体現を支えた実践力
著者等紹介
坪内隆彦[ツボウチタカヒコ]
昭和40(1965)年生まれ。慶応義塾大学法学部卒業後、日本経済新聞社に入社。平成元年退社後、フリーランスで取材・執筆活動に入る。同3年に「国連における大国協調の光と影」で佐藤栄作賞(国際連合大学協賛財団懸賞論文優秀賞)を受賞。『月刊日本』編集長、社団法人日本マレーシア協会理事、拓殖大学日本文化研究所客員研究員、大夢館世話人会代表世話人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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