内容説明
1979年の白髪山古墳(宮内庁の清寧陵)から1998年の宝来城跡(宮内庁の安康陵)まで20回にわたる陵墓の限定公開が行われている。この限定公開が20回を迎える機会をひとつの節目として、関連一五学・協会がシンポジウムを企画。1998年12月に、天理大学の後援を得て、同大学を会場として行われた。本書は、当日の講演者・パネラーらの講述内容をそれぞれ修正・加筆して収録したものである。
目次
仁徳陵から大山古墳へ―私の考古学人生と陵墓
限定公開の発端と公開20年の学問的成果
「陵墓」限定公開の成果と問題点―古墳外形研究の立場から
西殿塚古墳をめぐる諸問題
近代の文化財行政と陵墓―皇霊と皇室財産の形成を論点に
近代天皇制における陵墓の観念
パネラーを中心としたシンポジウム―運動の意味と今後の展開をめぐって