目次
インタビュー
図版
犬の記憶
時の化石
犬の記憶 終章
札幌
著者等紹介
森山大道[モリヤマダイドウ]
1938年大阪生まれ。写真家・岩宮武二、細江英公のアシスタントを経て64年フリーのカメラマンとなる。67年「カメラ毎日」に発表した一連の芸能人シリーズが評価され第11回日本写真批評家協会賞新人賞を受賞。82年写真集「光と影」発表、同写真集により83年日本写真協会年度賞を受賞。93年写真集「Daido hysteric No.4 1993」を発表。03年第44回毎日芸術賞受賞。04年ドイツ写真家協会賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Naoe Kurokawa
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「岡本太郎の沖縄」と併読(前からやってみたかった)。こちらは1978年の夏の北海道、「岡本〜」は1959年、66年の冬の沖縄を太郎氏が写している。 比べるでもなく見ていると、じんわり時間の感覚が揺れていく。最北と最南端のそれぞれの土地に立つ人々。モノクロ写真の向こうで、日本人特有のはにかんだような微妙な表情で収まっている。岡本太郎は猟犬が獲物を追うように嬉々として、老人や子供らにレンズを向けるのに対し、森山は物憂げに所在なさげな視線を被写体へ向ける。どちらも夢中で眺めるうちに時間が飛ぶように経っていた。2016/09/29