内容説明
新島八重(NHK大河ドラマ『八重の桜』主人公)は赤十字看護婦となり日清・日露戦争に参加した。八重から太平洋戦争の従軍看護婦まで。兵士を救護した女性たちの物語を、明治・大正・昭和戦前期の三代にわたって詳細に描く。
目次
第1章 博愛社から日本赤十字社へ
第2章 篤志看護婦と救護看護婦―日清戦争期
第3章 地位の確立―日露戦争期
第4章 中国青島、そして欧州―第一次世界大戦期
第5章 銃砲声のなかで―満州事変・日中戦争期
第6章 終幕のとき―太平洋戦争期
著者等紹介
澤村修治[サワムラシュウジ]
評伝作家。1960年、東京生まれ。千葉大学人文学部卒業。2010年、2冊の単著を上梓して活動を始める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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スー
15
34日本赤十字の成り立ちから戦地に看護婦を派遣するようになるまでと体験者の話です。戦地に女性を送り込むようになるのはけっこう後の方なんですねそれに従軍看護婦も赤紙で集められていたとは初耳でした。派遣された女性の中には戦地で父や兄弟や夫と再会した人もいた他にも風呂になかなか入れず苦労した話、戦後も八路軍の元で働かされた話、ソ連軍が来るので全員に青酸カリを渡された話、病院船を撃沈され救命艇で逃げたがたびたび米軍機の機銃掃射にさらされた話どれも辛い話でした。千人を超える看護婦が犠牲になった2023/04/13
katerinarosa
1
日本における赤十字の成立から始まり、看護師の育成、日露戦争、第一次世界大戦、第二次世界大戦と近代史における従軍看護師の歴史を優しく解説している。文章も読みやすいのでさらっと読める。なお、従軍とはあるものの関東大震災やその他の災害においての彼女たちの活躍もきちんと記されている。良本2016/03/02