ユーラシア・ブックレット
無手勝流ロシア語通訳―ジグザグ道をまっしぐら

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  • サイズ A5判/ページ数 63p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784885957963
  • NDC分類 801.7
  • Cコード C0336

内容説明

ロシア語通訳者として長年にわたって活躍を続ける著者がその真髄を余すところなく伝える。

目次

1 わたしのロシア語手探り時代(ロシア語でコミュニケーションをしてみたい=独習の始まり;総合商社員時代の通訳見習い;その頃のベテラン通訳たち;自分を売り込もうとして失敗;生のロシア語に触れる機会を作る)
2 友人たちのおかげで(仲間のつてで仕事の範囲を広げる;日本では出会うことのない人々に会う;過大な期待とのギャップで仕事から逃げ回る)
3 「ロシア語がおじょうずですね」―若さと愛嬌の時代に別れをつげて(会議通訳への道―和文露訳力の強化)
4 新しい種類の仕事が激増(仕事が急増したペレストロイカの時代;インタビューや取材は聞き手の構え次第;衛星放送のニュース通訳)
5 運命の贈り物=楽しかった仕事の数々(映画の仕事 東京国際映画祭、戦争映画、お蔵入り映画の解禁、映画祭審査委員会;人との出会い)

著者等紹介

三浦みどり[ミウラミドリ]
1949年5月9日生まれ。1968年東京外国語大学ロシア科入学。1973年より商社勤務、1976年よりフリーの通訳。通訳言語はロシア語、日本語(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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かもめ通信

20
三浦みどりさんのことは、アレクシエーヴィチ作品の翻訳を手がけた翻訳家として知っていたのだけれど、元々は通訳畑の人だったのか!ロシア語を学ぶ環境がなかなか整わない中で、様々な工夫をしながら生きた言葉を身につけていった体験談がすごい。そうか『コーカサスの金色の雲』も彼女の訳だったか!チェチェンに思い入れが深いわけだな。2016/02/13

小葉

5
帰国子女でもなく留学経験もない著者が、どうやってロシア語を学習し、通訳や字幕翻訳などの職を得てきたか。ちょっとした裏話なども。米原万里さんの名前が出ると、やっぱりなぁって気持ちになる。「コーカサスの金色の雲」の訳者。2010/07/08

ごー

4
著者の小さな自伝。外国語学習の初期に発音を徹底的に学ぶことは(できれば指導者のもとで)、とても大事なのだと再確認した。読んでいて「なるほど、そうなのか」と思う箇所が多かった。それは、外国語学習や日ソ関係だけでなく、人生というものについても。「早い音を聞き取ることは訓練しだいで誰でもできるようになる。」という言葉に励まされた。そして「追いつかなくってもまあ、いいさ、体は暖まるんだから」というオンドリのせりふにも。2016/08/31

晴天

2
ロシア語通訳として試行錯誤していく話が面白くないわけがないし、東京外大入学直後から学園闘争に直面し日ソ学院(現・東京ロシア語学院。私の母校だ)に行く、語学のダブルスクールからしてすごい話だ。厳しくも風変わりなロシア語教師たちに鍛えられて入社した商社員時代は、ロシア語を多少できることが役立つ部署だが、多少では苦労しかない。揉まれつつも独立したら苦手分野でもレベルが高くても仕事を断る自由など当然なく、唯一の許される理由として「仕事で埋まっている」を使っているうちに売れっ子と錯誤されてレベルが上がるのもすごい。2022/02/21

呼吸

2
好きなものに対する熱量、好きなものを仕事にした後の苦悩2018/05/15

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