内容説明
No.76『ジャポニスムから見たロシア美術』の続編として、日本の前衛芸術運動をロシア・アヴァンギャルドの受容という視点から読み解く。大正~昭和期に日本で活躍した二人のロシア人(ブルリュークとブブノワ)を中心に考察。
目次
1 アヴァンギャルド芸術運動について
2 一九一〇~二〇年代の日本美術―個人から大衆へ
3 ロシア未来派の受容―ブルリュークの遺産(ブルリュークの来日;「日本に於ける最初のロシア画展覧会」とその影響;イタリア未来派とロシア未来派;コラージュの手法;未来派美術協会の展覧会)
4 構成主義の受容―絵画を越えて(ブブノワの来日;ブブノワによる構成主義の紹介;構成主義の影響;パフォーマンスへの志向)
5 新興美術運動のその後―ブブノワを中心に(新興美術運動から離れて;日本美術の受容;創作版画運動とともに;プロレタリア美術運動へ;アヴァンギャルド芸術と大衆文化)
著者等紹介
上野理恵[ウエノリエ]
早稲田大学大学院博士課程修了。慶應義塾大学非常勤講師。専攻はロシア美術(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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