ユーラシア・ブックレット
ロシアに渡った日本人―江戸・明治・大正・昭和

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  • サイズ A5判/ページ数 63p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784885955105
  • NDC分類 210.18
  • Cコード C0336

内容説明

有名な大黒屋光太夫をはじめ、多くの日本人がロシアに渡っている。抑留なども含め、ロシア人の眼から見た、江戸から昭和にかけての交流史。

目次

第1章 ロシアに渡った最初の日本人漂流民―江戸
第2章 ロシアの日本語学習 漂流民の遺産とそれを受け継いだ人びと―江戸~明治
第3章 開国、その後に渡った人びと―明治~大正
第4章 シベリア出兵と極東共和国―大正
第5章 粛清の嵐に巻き込まれて スターリン粛清と日本人―大正~昭和
第6章 シベリア抑留―昭和

著者等紹介

クズネツォフ,セルゲイ・イリイチ[クズネツォフ,セルゲイイリイチ]
1956年イルクーツク生まれ。1978年イルクーツク国立大学歴史学部卒業後、レニングラード国立大学歴史学部大学院修了。日ロ関係史、最近は特に「ロシアに渡った日本人、日本に渡ったロシア人」のテーマを研究。歴史学博士、イルクーツク国立大学歴史学部長。日ロ関係史についての本8冊を含む120冊の著書がある。日本でも3冊翻訳、出版されている。他の著作はロシア、ポーランド、アメリカ、モンゴル、韓国、英国、フランスで出版

荒井雅子[アライマサコ]
1988年富山大学人文学部卒業。1991年~92年、イルクーツク経済大学(現・経済アカデミー)および外国語教育大学に日本語教師として勤務。1998年富山大学人文科学研究科(大学院)修了。現在は関東学院大学非常勤講師、日本ユーラシア協会事務局付通訳
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

海星梨

6
リブレットで知識になる本を読んだ気分になろーキャンペーン。とりあえず流民を保護しつつ、今後の外交に備えて日本語教師とするのは先見の明がありすぎだろ感。あと性労働者たちは自分の意思で渡ってねーよ。口入屋に騙されて気づいたら船の上パターンだと思う。日露戦争後からの動乱はあんまり上手くまとまってない気がする。シベリア抑留に関する書籍は読んでみたい思う。2024/04/02

TAGO

2
ロシアに渡った日本人については時代ごとに理由が違った。 ■鎖国の江戸時代に船乗りや漁師、商人が海難に遭い漂流してロシアの沿岸に打ち上げられたケース。 ■鎖国を解き、開国した明治〜大正時代は仕事を求めてロシア沿海州へ。 ■昭和は第二次世界大戦後のシベリア抑留。 中でも大黒屋光太夫の漂流記は目を引いた。 緒形拳主演で映画化されていたので、早速アマゾンプライムで視聴した。 歌舞伎では大黒屋光太夫漂流記を三谷幸喜さん脚本・演出で六月大歌舞伎『月光露針路日本』が上演されたそうで、観たかったなぁ… 2019/08/29

紙魚

2
おなじみの大黒屋などの漂流民からシベリア抑留者までの、意思あるなしに関わらずロシアに渡った日本人の解説。興味深いのは開国からシベリア出兵までの期間に営利目的で渡った人々。シベリア出兵に際し、「日本は東シベリアに特殊権益を有す」といわしめた彼等についてもっと知りたい。当初の渡航者に遊女が多かったというのも、日本海側の町の遊女との関係を調べたいところ。2009/08/19

RuiRui

1
たまたまNHK「坂の上の雲」のDVDを見たので手にとってみた本。しかしまあその廣瀨中佐については2行しか書いてなかったのだが(笑)、海難事故で漂着した日本人から、いわゆるシベリア抑留者まで。シベリアでは、地元民との交流とか、ドイツで捕虜になった経験のある収容所の幹部が手心を加えていたなど、いろいろ興味深いエピソードが満載でありました。2014/02/04

けいちか

0
筆者がロシア人なので、日本で有名な岡田嘉子などに関しては、殆ど書かれていない。ただし、ロシア側からの記録という意味では興味深い。2011/07/09

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