内容説明
本書では、ロシア・バレエのドラマティックな作品の伝統と、それを支える踊り手の質の高い芸術がいかにして形成されてきたかを話すために、十九世紀ロシア・バレエの伝統の基盤が築かれた時代と二十世紀ロシア・ソビエト・バレエを方向づけた時代を取り上げる。
目次
1 ロシア・バレエ史概観
2 ロマン主義バレエの萌芽を導いた振付家ディドロ
3 農奴劇場とバレエ
4 20世紀バレエの扉を開いた振付家―ミハイル・フォーキン
5 革命後のモダン・ダンスの波―ニコライ・フォレッゲルの芸術
著者等紹介
村山久美子[ムラヤマクミコ]
福島県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科ロシヤ文学専攻博士課程満期修了。ロシアのプーシキン・ロシア語大学、米国のハーバード大学大学院への留学を経て、現在、東京外国語大学、横浜市立大学、桐朋学園短期大学、昭和音楽芸術学院非常勤講師。1981年より舞踊評論活動を開始し、読売新聞、日経新聞、東京新聞、ダンスマガジン(新書館)、Ballet(音楽之友社)等々に執筆。訳書に『ワガノワのバレエ・レッスン』(新書館)
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