感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひと
16
古書店で見つけた渡部先生のサイン本。新渡戸稲造、サミュエル・スマイルズ、アレキス・カレル、野間清治の生き方や主著を紹介しながら「修養」の大切さが説かれ、最後に渡部先生ご自身がどのように自己研鑽されてきたかにも触れられている。色々な本で紹介されているカレルの『人間この未知なるもの』はずっと積読になっているのでそろそろ読んでみたい。先生が若い頃から個人主義的な自助努力をしながら精神世界への関心を持っていたように、どのようにこれらをバランスさせ、生活に取り込んでいけるか。自分の答えは自分で見つけないといけない。2024/01/27
ひろ☆
16
忘却先生の話になるほど。自分が学んだことはつなげる。インプットだけではなく、アウトプット。2015/09/08
Kentaro
13
明治は修養の時代で、新渡戸稲造も厚い修養の本、処世の本を書いています。普通の人がいかにして、より良い人になるかということに非常に熱心に取り組んだ時代でした。この修養という言葉を最も深く、広く日本国民に浸透させたのが、講談社をつくった野間清治でした。彼が言ったのは「自分がやっていることは必ず読者のためになる」という信念でした。その確信は当人が自覚していたかは別として、江戸時代の「心学」に行き着きます。これは不思議な学問です。日本が世界に誇るユニークな思想があるとすれば、私は心学を第一にあげたいと思います。2018/10/22
T坊主
13
1)書かれている4名の人達の名前は知っているが、まだ読んだ事はない。これから読む本の中に入れてみよう。2)人間が適応応力を高めるには、意志の力が必要。3)寝たいだけ寝て、食べたいだけ食べたら、適応能力はどんどん下がる。だから空腹に耐え、眠たいのも我慢して何かをやることも重要。昨日夕食抜きました。4)いかに貧乏しても、心のうちには満足し、いかに逆境に陥ってもそのうちに幸福を感じ、感謝の念を持って世を渡ろうとする。それが修養法の目的ー新渡戸稲造2015/08/21
hey!
10
新渡戸稲造、スマイルズ、アレキス・カレル、野間清治の人生、思想を追いながら、修養の必要性とそのコツを説いた本。渡部氏自身も苦学、修身によって運命を拓いてきた人だから、さすがに説得力がある。渡部氏は、彼らの共通点について、「高い志」と「不断の実践」、それから「人間と人生の尊さへの自覚」としている。この本からは非常に良い刺激をいただいた。先哲の生き方に学ぶことを大切にしたい。2015/03/01