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DV加害男性への心理臨床の試み―脱暴力プログラムの新展開

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  • サイズ B6判/ページ数 286p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784883850662
  • NDC分類 367.2
  • Cコード C0011

出版社内容情報

米国の加害者プログラムの背景の分析と、著者が開発した暴力克服加害者プログラムの心理臨床による方法論を詳述。

内容説明

日本の暴力克服加害者プログラムを開発、この分野の第一人者。

目次

第1章 加害男性の背景にあるものと従来の対応(ドメスティック・バイオレンスとは;DVという暴力の性質 ほか)
第2章 加害男性の暴力克服に関する新しい認識(価値観を変える枠組み―再教育と治療;暴力を変化可能な要素の枠組みに入れる ほか)
第3章 加害男性の暴力克服支援の実際(筆者主宰の心理相談センターでのDV問題の取り組み;加害男性のDV離脱のプロセス ほか)
第4章 加害男性の治療モデルによる個人心理療法の実際(治療モデルA・行動変容;治療モデルB・加害行為に対して責任をとる)
第5章 もってほしい世界観の枠組み(加害者としていかに十全に生きるか(加害者としての自己実現)
加害者が被害者との関係で認識すべきガイドライン ほか)

著者等紹介

草柳和之[クサヤナギカズユキ]
メンタルサービスセンター代表・カウンセラー。日本で初めてDV加害男性の心理療法の体系的実践と方法論の整備、専門家向けトレーニングでこの分野をリード。男性がDVや性暴力の問題に取り組む重要性を社会に向けて提言し続ける。海外のDV問題関係者とネットワークをもち、独自な加害者プログラムの方法論が評価され始めている。NPO法人・日本ホリスティック医学協会理事
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ほんた

1
「負けたくない」「優位に立ちたい」「男らしくなりたい」自分の心と体の制御を自分でできない傷ついた男性たちは「負け」ている現実から逃避するためにギャンブル、セックス、仕事、アルコール、DVに依存して自己欺瞞をはじめる。 健全な男性と女性が行う信頼関係と行動、DV男性が行う行動の比較に納得しました。ジェンダー問題や親世代からの価値観などが被害者を苦しめるようです。2010/03/05

Tomochum

0
これって、やってること「当事者研究」そのものなんだなぁ。本人が「なんとかしたい」と思ってなければどうにもできないのがメンタルの問題なんだなぁ。「加害者への取り組みは社会全体が敵」という著者の実感…そうだろうなぁ。でも、加害者が変わりたいと思った時に変わることを支える仕組みがあるのは大事なことだと思う。被害者は被害者だが、加害者もまた被害意識でできている。2014/04/04

3000

0
暴力を次世代に持ち越さないために、実効性のある方法を選択していくという著者の立場を支持したい。加害者個人のケアに関わることの大変さは想像以上なのだと思う。慎重な論旨だけでなく、噛んで含めるような修辞に、しばしば絶句するような思いになりながら読んだ。2013/11/04

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