内容説明
バカヤローな社会の仕組みがよく分かる!日本を読み解く“生きた”経済学入門書の決定版。
目次
ガイダンス 役に立つの?経済学(先生!経済学で金持ちになれますか?;アインシュタインにタイプライターを打たせるな)
1時限目 ゼロから学ぶ経済の基礎(世界同時不況なら、お金はどこに?;為替相場って何ですか ほか)
2時限目 税金と政治そのカラクリ(そもそも税金ってどうしてあるの?;日本の消費税は高いの? ほか)
3時限目 選挙前に知っておこう!(内閣と政府と官僚の関係って?;予算って誰が考えて誰が決めるの? ほか)
著者等紹介
竹内薫[タケウチカオル]
1960年東京生まれ。東京大学教養学部教養学科・理学部物理学科卒業。マギル大学大学院博士課程修了(高エネルギー物理学)。科学作家として物理書・数学書を執筆するかたわら、ラジオやTVへの出演も(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
高橋 橘苑
15
感想で何人かの人が指摘しているが、対談相手の先生役は高橋洋一であるようだ。表紙・タイトルからも判る様に、キワモノ的視点から鋭く問題点を指摘して、幅広く注目を集める事を期待した内容の書物なのだろうが、中身は薄い。高橋洋一は、一部にコアな人気があるらしいが、読んでいて、ある種の胡散臭さが感じられる。たとえば、量的緩和の過大評価。また、金融工学をまっとうに理解していれば、リーマンショックを防げたかのような論評も気になる。物あまりの時代に、今静かに、人々は本当に大切なものを見つけようと模索しているのではないのか。2015/12/16
Lee Dragon
14
前半が面白かった。物理の例え話、分からない人には分からないかもしれないが私はすんなり腑に落ちた。系が異なると補正が必要。お金は人の想像力が生み出した産物ではあるが、資源は有限であることを考えなければならない。2022/08/20
Katsuto Yoshinaga
6
2009年5月刊行時に購入したと思うが、すっかり忘れて本棚に眠っていた。Noフリーランチ、国際金融のトリレンマ、財政政策と金融政策の違い、といったことに始まり、大きな政府と小さな政府≒中央集権と地方分権、日本には馴染みのないインボイス等々税金の話と展開し、経済と結びついた政治の話が展開され、わかりやすくて面白い。冒頭に刊行年を書いたが、本書のすごいところは後の民主党政権の末路が予見されているところである。すぐに読まなかったことが悔やまれる良書。2019/05/31
inokori
5
本書の事実上の共著者・高橋洋一氏が全くクレジットされていないのではあるが,一読すれば高橋節満載.竹内氏もカバーの写真ほどにはバカヤローでないどころか,むしろできる生徒という感じ.高橋氏単著のもので,本書の内容は大方言い尽くされている感じはあるかもしれないが,対談本というスタイルは非常に読みやすいので,入門書的なニュアンスで高橋本を最初に読むならこれがおすすめ.2009/05/28
Taka
4
物理学だと三つの要素しか持っていないのは素粒子とブラックホールだけ。え、ちょっと待てなんで物理学の話でできた?となかなか読み応えのある本。アインシュタインにタイプライターを打たせるな。わかってるさ。既得権を持てば人間は手離さない生きものだって。不正や強欲を嘆くより、こういうバカヤローな世界なんだとわかって立ち回りたい。書いてあることは、経済は政治は人間の感情に振り回されっぱなしである!とのこと。政治変えたきゃデモでも選挙でも。人生変えたきゃ何かしら身につけて小金でも稼げ。バカヤローな世の中だけど面白いのだ2021/03/16