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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
absinthe
156
親友が郵送で送ってきた漫画で、わけもわからず読んでみたが・・・。面白い。この漫画、一本のストーリーがつながっているわけではなく、いろんな人間模様がばらばらにコラージュされて、微妙なコラージュがそれぞれ違うところで微妙な接点を持っている。確かに僕らが住んでる世界は綺麗に整列できるものではなく、雑多な東京の縮図が見える。いろんな映画のオマージュと思えるカットが続出するので映画ファンなら面白いと思う。オススメ2018/11/28
MICK KICHI
73
12月12日、映画監督、小津安二郎の命日に訪れる人々の群像劇。狂言回しの主人公、小林清のCF業界話を縦糸に、登場人物達の親子関係の綾が横糸として絡み、人生哀歌が語られる。小津安二郎の作品に詳しくは無いが、代表作へのオマージュが感じられる。登場人物の一人、ストリッパーの藪ケイト、英国のSSWケイト・ブッシュから踊り子のステージ名にしたと言うマニアック語り口が何とも良い距離で…。2回は読まないと湧き上がってくるものが掴め無い作品。2019/10/25
∃.狂茶党
14
作者は広告業界の人なのかな。 『アックス』連載なので、少なくとも当時は兼業だったとおもわれる。 2年で増刷されてるが、この人は量産する人ではない。 短い映画のような物語が並べられる。 全体として一篇の映画になっている。 この人の漫画はいつもそうだ。 そこが美しいのだが、技巧が気になる人もいるかも。 いくつかの話が並列して描かれる。 あの話とこの話は繋がって、あの人とこの人は面識あるけど、作品内では特に絡みがない。 そんな作品。2024/02/04
allite510@Lamb & Wool
11
映画であるかのように感じさせつつ紛れもなく漫画。例えば人物のフォルムが魅力的で、レンズやカメラの存在まで感じてしまうのだが、描かれているのは魅力的にデフォルメされた漫画的なポーズや立ち姿。登場人物たちの顔の造形や表情も魅力的。断片が全て繋がるようで微妙に余地を残す話運びも塩梅がいい。上手すぎて嫌味なぐらいなのに、寺山や小津を引いてくるところもまた嫌味である。それに安土の父親の顔!イカンやろあれ。あーあ、おもしれえなくそ。2018/02/12
GORIRA800
7
僕にはちょっと難しいかったかも・・・ ただコマ割りとかちょっと気になるところはあったのでそのうち再読したい 2020/08/20