内容説明
食と農、雇用、金融・保険、医療…私たちの知らないところで、「いのち」が差し出されようとしている。情報操作と世論誘導に抗して、秘密交渉の危険な本質をあぶり出す。
目次
第1部 TPPの全容と虚実
第2部 壊国協定の衝撃波
第3部 TPPの迷走と攻防
第4部 揺らぐTPP―海外から
第5部 TPPという罠―識者の主張
第6部 TPPの正体―識者の提言
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬弐仟縁
4
評者はNGOからの情報を頼りに、TPPを自分なりに学習してきた。蒼蒼たる反TPPへの思いが綴られている本だ。日本農業新聞の情報はNGOの重要なニュースソースなので、信用できると思える。開国して壊国という揶揄だと思うが、アメリカの戦略なら基地問題では軍縮を訴えるべきであり、人間の安全保障を死守すべきだと思える。与党自民党が先月勝利したのはJA票によるところが大きいだろうが、看板や仕組みが変わっても、アメリカが牛耳っている以上は、日本はただ従うのみの外交交渉能力が問われるところだが、その力量不足が懸念される。2013/01/06