内容説明
農家が自給用の農産物を直接売る「直売所」は、「おすそわけ」の経済であり「生産者ニーズ」で行うもの。暮らしの共有であって、単なる経済行為ではない。小さな循環なれど―地産地消、旬産旬消を求めて。
目次
第1章 小さな直売所の地道な試み(小さな農産物直売所;呼子のイカ ほか)
第2章 田畑は日々ドラマチック(田を荒らすイノシシ;食の基本は「身土不二」 ほか)
第3章 「専業の夢」果たせずとも(キュウリのビール漬け;農家は命がけで生産 ほか)
第4章 食と農の間は近いほどよい(田植えシーズン;台風とイノシシ ほか)
第5章 直売所の初心忘るべからず(カボチャと仲直り;カギのない暮らし ほか)
著者等紹介
山下惣一[ヤマシタソウイチ]
1936年、佐賀県唐津市生まれ。農業に従事するかたわら、小説、エッセイ、ルポルタージュなどの文筆活動を続ける。1970年、『海鳴り』で第13回日本農民文学賞、1979年、『減反神社』で第27回地上文学賞受賞。山形県川西町の生活者大学校(劇団こまつ座主宰)教頭、アジア農民交流センター代表、農と自然の研究所理事などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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