内容説明
会社は手抜きに満ちている。手抜きは伝染る。手抜き研究の第一人者による「サボッてばかりのあの人」の取扱説明書。
目次
第1章 社会は手抜きに満ちている
第2章 「誰かがやるでしょ」の心理学―“他人まかせ”はこうして生まれる
第3章 腐ったリンゴをどうするか?―「手抜きする」条件
第4章 こうすれば手抜きは防げる―男と女はこれほど違う
第5章 最善の手抜き対策はコレ!
エピローグ―「手抜き」にも役割がある
著者等紹介
釘原直樹[クギハラナオキ]
1952年、福岡県生まれ。九州大学大学院教育学研究科満期退学後、大阪大学人間科学部助手、九州工業大学教授などを経て、大阪大学大学院人間科学研究科教授。専攻は社会心理学。日本における「手抜き」研究の第一人者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かつどん
10
腐ったリンゴをどうするか?という問題、本書でいうところの「手抜き(をする人)」にどのような対策をすべきかということについては、5章が参考になると思います。 いろいろな対策が提示されてますが、これらをみてハッとしたのは、何も手抜き対策としてだけではなく、ごくごく当たり前なこと、改善の手段として当然のように言われることなのですね。 そして、腐ったリンゴに遭遇したとき、自然と選びがち、選びたくなるような選択は、効率が悪いこと、方向的には排除や罰といったことなのです。意識的な自律の必要性を感じました。2017/06/10
ともたか
8
どこかでの手抜きは必要悪と思う。真面目にやることも大切ではあるが 抜けていることもある意味そのこと・もののエッセンスじゃないだろうか?2015/11/04
ポップ430
6
集団ではナルシスト以外の手抜きをしない人を選定。パフォーマンスのフィードバック、目標を明示。◇チェックは異なった視点にするとよいミスが減る、同じチェックを複数でしない。◇集団が多いほど他社の目でチェックする仕組み、ヤバイと思ったら大集団は小集団に分割せよ。結局腐ったリンゴは会社ではすぐ排除できないから役割を明確化し、目標をを明示し役に立っていると意識させ引っ張るということか。2017/10/18
キンセンカ
6
腐ったリンゴがそこかしこに居る職場にいたが、本人達は至って真剣かに、「やろうと思っているが◯◯で◯◯な上、◯◯だから出来ない」と大真面目に堂々と発言していたことを思い出した。2015/09/13
きむロワイヤル
5
会社や学校などたくさんがいる人の中で、手抜きをすることを社会的手抜きと定義し、なぜ、このようなことが横行するのか、どうやったら防げるのかを考察している。社会的手抜きにより、集団のパフォーマンスが大きく損なわれてしまい、その存続に影響を与えるのであれば、対応する必要があるが、あまりに統制を厳しくして、手抜きはなくなったが、融通が利かなくなり、非常時の対応もままならなくなるよりはある程度は仕方ないとして許容することも必要と感じた。2019/07/16