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内容説明
杉の学名「クリプトメリア・ジャポニカ」は、“隠された日本の財産”という意味。すなわち「杉は宝」だ。志村三丁目の町工場から生まれた発明が、林業復活、温暖化防止、地域活性化、雇用創出…、やがて温室効果ガス25%削減、木造文明の実現へと進んでいく。発明者は言った。「私ではなく、杉がすばらしいからです」。森と経済を元気にする社会派ノンフィクション。
目次
第1章 「乾かない」から、使わない?
第2章 木が微笑んだ発明
第3章 「杉おこし」に挑んだ男
第4章 “山の草”がお宝になった
第5章 この木材を使いたい!
第6章 「杉の国」の夜明け
著者等紹介
船瀬俊介[フナセシュンスケ]
1950年、福岡県田川市生まれ。早稲田大学文学部社会学科卒業。食品・健康・環境問題に取り組むジャーナリスト。電磁波問題、狂牛病問題などについて、発覚前から警鐘を鳴らしていたのは有名な話。先見の明には定評がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Humbaba
8
木は伐採してもすぐに使えるわけではない.乾燥という工程が必要であり,そのためには膨大な時間が必要になる.それを効率的に,しかも品質高く実施する方法が作り上げられたことにより,木の価値というものは非常に高まる.2013/03/26
Yuuki Yamaguchi
1
日本の木材の8割が外国産であるのは,なぜなのか?ひとえに安く良い素材なのだ.その一方で国産の杉や檜がほとんど使われていない.日本の国土の約7割は森林という世界トップクラスの森林大国だというのにだ!材木というのは木を切ったあとに乾燥させて水分を飛ばさなければ使うことができない.昔ながらの手法では10年単位の時間を要する.しかし,本著で紹介される「愛工房」ではそれを数日間にしただけでなく木の本来もつ香りや精油を残したまま実現した.それこそが,国産の材木に革命を起こす「奇跡の杉」である.2017/03/05
kamekiti-tv
1
日本の林業、木材利用が変わってくるかもしれないっすな。食糧自給率ではないが、木材自給率(?)のアップも可能になりそう。2009/11/14