感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
古本虫がさまよう
3
著者は元内閣官房副長官を8年以上やった人。新聞連載ということもあってか、見ひらき二頁で「一話」完結型。毎回関連写真も入れている。高校時代、詩作にふけったり片思いに悩んだり…。ミーツー?「佐賀を出て五十年、全く悔いがないと言えば嘘になろうが、自分なりに志を持って悔いなく生きてきたつもりだ。志とは自分以外のためにどれだけやったか、やろうと努力するかだ。そのことが人間を評価する基準になったら、どんなにすばらしいことだろうと思う」。僕も「田舎を出て44年」。「自分なりに志を持って」「生きてきたつもりだが」……。2021/10/11
tacacuro
1
最近、著者の講演を生で聴く機会があったので再読。講演では「脇の甘さは公務員として致命的」「中央省庁再編にあたって、経済財政諮問会議や経済社会総合研究所にはもっと中長期的なビジョンを議論することを期待していたが、今のままでは経済企画庁をなくさない方が良かったという議論になりかねない」という言葉が耳に痛かった。自信と誇りを持って仕事をするには相当な努力が必要だ。読みながら自然と背筋が伸びてくる本。2018/12/23
伝書鳩
1
読了。星2つ。内閣副官房長官 古川貞二郎の生き様。佐賀出身、長大卒、長崎県庁から厚労省に務めた半生。親近感を感じる。2015/07/17
Kazuhiro Momoi
0
ベッドの上で読了♪初版本です。 村山内閣から小泉内閣まで、内閣官房の事務副長官として活躍された古川貞次郎さんの半生記です。若き厚生官僚時代のお仕事から副長官として取り組まれた阪神淡路大震災、昭和天皇の崩御と大喪の礼、今も尾を引く沖縄普天間の問題などについて、解決に向けて当時の政府首脳とどのような思いで取り組まれておられたのか記されています。穏やかですが考え方の芯の通しかたなどに、お人柄がしのばれます。 官僚のトップとなった古川さんが、実は九州の自治体職員が振り出しだったとは、この本ではじめて知りました!2015/06/18
すのす
0
新装増補版があったのか。それを知らぬまま、親からもらったのを今更読了。内閣官房副長官まで勤めた古川貞二郎氏の自伝。堅苦しくない。本当に古川氏の人徳が伝わる(というか感じずにはいられない)本だった。2014/11/08