内容説明
本書は、グラムシを彷彿とさせる社会構成体論的ヘゲモニー論に依拠することによって、国際通貨システムの安定・不安定な条件を扱うといった非常にユニークな国際通貨体制論である。
目次
第1部 ヘゲモニー的安定理論と通貨秩序(国際経済秩序の政治的基礎;国内金融構造と通貨秩序;ヘゲモニーと国際通貨秩序)
第2部 ヘゲモニーと1870年以降の国際通貨システムの展開(英国のヘゲモニーと国際金本位制;戦間期における国際通貨混乱;米国のヘゲモニーと1945年以降の国際通貨システムの展開;グローバル金融革命:原因と結果)