内容説明
これほど住み心地のよい惑星に生まれたのは、なんという幸運だろう!これは単なる偶然だろうか?なぜ、地球は太陽系で唯一、生命が進化し、栄えた惑星なのだろうか?こうした疑問の数々に、ラブロックが挑む。この新版で著者は、旧版で展開したガイア理論―地球は生きている、という考え方をさらに発展させる。自らの研究成果と、志をを同じくする研究者らによる最新のデータによって初版の理論を補強している。
目次
第1章 ガイアとは何か
第2章 地球を解剖する
第3章 生理学
第4章 後成説
第5章 生化学と細胞
第6章 代謝作用と惑星生化学
第7章 生理機構と気候制御
第8章 人類という疫病
著者等紹介
ラブロック,ジェームズ[ラブロック,ジェームズ][Lovelock,James]
1994年より、オックスフォード大学グリーン・カレッジ名誉客員研究員。ロンドンの国立医学研究所専属研究員を20年間務める。1974年より、英国学士院会員。海洋生物学協会会長。1990年のCBE(大英帝国勲章)、1997年日本のブループラネット賞をはじめ、数々の賞を得る。ハーバード大学客員研究員。米国パサデナでの月・惑星探査計画における生命科学顧問。最大の功績は、ガイア理論の創始と機器の発明という、いずれも生命科学分野での仕事である。電子捕獲検出器(ECD)の発明者
松井孝典[マツイタカフミ]
東京大学新領域創成科学研究科教授。東京大学理学部地球物理学科卒、同大学大学院理学研究科地球物理学専攻博士課程修了、アメリカ航空宇宙局の月惑星科学研究所の招へい研究員、東京大学理学部助手を経て現職。この間米国マサチューセッツ工科大学招へい科学者、ミシガン州立大学招へい科学者、独マックスブランク化学研究所客員教授、「国際火星フォーラム’89」実行委員長などを歴任
竹田悦子[タケダエツコ]
翻訳家・日本語教師。東京外国語大学外国語学部卒業
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