• ポイントキャンペーン

千葉大学人文科学叢書
物語のナラトロジー―言語と文体の分析

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 314p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784882028765
  • NDC分類 901.3
  • Cコード C0090

出版社内容情報

物語における「言語」「語り」「形態と構造」を多角的に分析したナラトロジー(物語の理論)――サリンジャー、吉本ばなな からムージル、大江健三郎の作品分析までを多角的に取り上げた実験的試みで、テクスト全体を読解するための物語文学論。
本書で扱われた作品夏目漱石『草枕』/芥川龍之介『羅生門』/川端康成『雪国』/大江健三郎『万延元年のフットボール』/ 吉本ばなな『キッチン』/ヘミングウェイ『白い象のような山々』/ポー『アッシャー家の崩壊』/サリンジャー『キャッチャー・イン・ザ・ライ』(『ライ麦畑でつかまえて』)/ エミリ・ブロンテ『嵐が丘』/コンラッド『ロード・ジム』/フィールディング『トム・ジョーンズ』/ジョイス『ダブリンの人々』/ゲーテ『若きウェルテルの悩み』/カフカ『城』/ムージル『グリージア』/プーシキン『コーカサスの捕虜』/ドストエフスキー『白痴』/ゴーゴリ『外套』ほか。

内容説明

サリンジャー、吉本ばななからムージル、大江健三郎の作品分析までを多角的に取り上げた実験的試み。テクスト全体を読解するための物語文学論。

目次

第1章 詩的言語と文学表現(詩的言語とはなにか;異化としての言語表現 ほか)
第2章 「語り」の現象学(フィクションの言説;要約と場面 ほか)
第3章 物語テクストの形態と構造(小説の一人称形式と三人称形式の構造的な違い―ケーテ・ハンブルガーの理論を根拠にして;一人称の語りの諸形態 ほか)
第4章 テクスト分析の実践―語りを主軸にして(ローベルト・ムージル『グリージア』;大江健三郎『万延元年のフットボール』―ナラティヴの主体“僕”をめぐって)

著者等紹介

前田彰一[マエダショウイチ]
1939年、長野県に生まれる。1964年、東京大学大学院人文科学研究科(独語独文学)修士課程修了。現在、千葉大学文学部教授。専攻、ドイツ・オーストリア文学、物語理論
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さぼ

1
② ナラトロジーについてちょっと勉強しようと思って読んだ本。ナラトロジーにおける考え方の諸々はわかったが、そもそもナラトロジー自体に興味がなかったことがわかり愕然とした。ナラトロジー的な考え方の限界というものをいつか考えてみたい。「語り」という言葉が嫌いだ

きつね

0
そんなに詳しくは書いてないので、むしろ入門には丁度いいんじゃないでしょうか。2012/12/06

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/114849
  • ご注意事項