反グローバリズム―新しいユートピアとしての博愛

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 193,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784882027270
  • NDC分類 309.2
  • Cコード C0010

出版社内容情報

“テロと戦争の新世紀”へJ・アタリの具体的な提言。“グローバリゼーション-市場主義”が招く恐るべき世界とは? 「自由」「平等」「民主主義」そして「博愛」「ユートピア」――手垢にまみれた概念を根底から洗い直し、新たな思想-行動原理を提示する。

 第1章 黄金時代到来の予測 放浪遊牧民たるグローバリゼーション、グローバリゼーションの地政学ほか
 第2章 「歴史の終わり」? 新しい富裕階級、市場という名の独裁、暴力と戦争ほか
 第3章 幸せを求めて ユートピアとは何か、失墜したユートピア思想、反ユートピア文明ほか
 第4章 不滅、自由、平等、博愛 、死の終焉、自由の起源、平等の歴史ほか
 第5章 ユートピアの将来 新しいユートピアの緊急性、ユートピアの場、二つの大陸、五つの都市ほか
 第6章 放浪遊牧民としての兄弟 「博愛主義」の発現、博愛主義の経済秩序、地政学的な博愛ほか、
 第7章 実行に移そう

好評2刷!

内容説明

“グローバリゼーション―市場主義”が招く恐るべき世界とは?「自由」「平等」「民主主義」そして「博愛」「ユートピア」―手垢にまみれた概念を根底から洗い直し、新たな思想―行動原理を提示する。

目次

第1章 黄金時代到来の予測
第2章 「歴史の終わり」?
第3章 幸せを求めて
第4章 不滅、自由、平等、博愛
第5章 ユートピアの将来
第6章 放浪遊牧民としての兄弟
第7章 実行に移そう

著者等紹介

アタリ,ジャック[アタリ,ジャック][Attali,Jacques]
1943年11月1日、アルジェーに生まれる。パリ政治学院卒業後、ポリテクニック(理工科大学校)、エコール・デ・ミーヌ(国立鉱山高等大学院)、ENA(国立行政大学校)のコンクール(全国選抜試験)にすべて合格、経済学国家博士の称号を持つ。1971年の社会党入党以来、故フランソワ・ミッテラン大統領の側近。パリ第9大学教授、理工科大学教授から、81~91年には大統領補佐官も務めた。EBRD(欧州復興銀行)の初代総裁。当代フランスを代表する論客として、著作物の執筆、政治的活動に余念がない。英国ケント大学、イスラエル・ハイファ大学より名誉博士号を授与される

近藤健彦[コンドウタケヒコ]
1941年生まれ。京都大学法学部を卒業後、大蔵省入省。フランス留学後、大蔵省・国際金融局、外務省・経済局等の課長、大蔵省大臣官房審議官、在仏・日本大使館公使、ジェトロ理事を歴任。現在、立命館アジア太平洋大学の学部長・兼教授。竹下蔵相補佐としての「プラザ合意史」で中央大学法学博士号。著書に『アジア太平洋共通通貨論』(ジェトロ、2000年度国際公共経済学会尾上賞)など。1989年フランス国家叙勲(オルドル・ナショナル・ド・メリット)オフィシエ賞受賞

瀬藤澄彦[セトウスミヒコ]
1945年生まれ。早稲田大学・法学部を卒業後、ジェトロ入会。フランス留学後、情報管理、国際経済、日本市場調査、企画・予算担当の部局を歴任、その間、アルジェー、モントリオール、パリのジェトロ事務所で所長、次長、その後、パリのフランス経済財政産業省・対外経済関係局に出向勤務。現在、ジェトロ主任調査研究員。2001年度フランス国家叙勲・シュバリエ賞(対日ビジネス・キャンペーン)受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

抹茶ケーキ

0
博愛を中心としたユートピア思想を提唱。本の中で、自由・平等・不滅を軸にしたユートピアニズムはこれまで常に失敗してきたと言うけど、それは博愛でも同じことだと思う。人間の善意を軸にした制度構築は絶対に失敗するのでは。2016/05/06

Riopapa

0
ユートピアと博愛について語る。自由と平等を両立させるためには博愛が必要。2011/11/16

Shinsuke Mutsukura

0
この本の言うとおりになってるなぁ。しかし、自由・平等・博愛なんてのは、民衆を騙すためのスローガンであって、間抜けなユートピア理論の塩コショウみたいなもんだろうと思う。博愛ネットワークなんてのも、飽和状態になることをネットワークの住民は望んでいないってのが、人間の本質なんだし、ましてや、富裕層にとっては、貧乏人なんか邪魔だと思うのが当然だ。この国の役人連中の態度を見ていれば上級国民ヅラしてやがるし、インチキだとわかる。次のステップのグレートリセットへまっしぐらだろう。2022/05/29

tu

0
69 歴史の後遺症を前にして、ほとんどすべての人々は、制度・機構によって幸福が生まれるとは信じなくなり、あきらめの境地で経済の法則のなすがままに任せ、予期せざる出来事に従い、歴史の唯一善良な理論家はシェークスピアという名であるのを認め、また人生において唯一効率的な起爆力となるのは情熱であることを学んだ。 186 役にたつことができるという状態が、特権だ2021/07/02

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/61306
  • ご注意事項