内容説明
『ジェイン・エア』『嵐が丘』『アグネス・グレイ』―今なお、色褪せることなく読み継がれるブロンテ姉妹の作品。これらの作品の裏面にはブロンテ姉妹が育ったハワースの光景が広がっている。姉妹の悩みや喜び、家族との関わりなど、彼女たちをとりまいた風景は、ブロンテ文学の大きな基礎となっている。当時のハワースの様子からイギリスの社会情勢、ブロンテ家の人びとの生涯までを、多くの図版・資料を使っていきいきと描きだし、ブロンテ文学への伝記的アプローチに新たな一頁をひらく。
目次
序論 夢と現実
パトリック・ブロンテ
マライア
ハワース
同じ鋳型で造られた心
スクリブルマニア(物書き癖)
故郷の家族〔ほか〕