内容説明
学際的アプローチによる、〈聖なるもの〉と〈想像力〉の関係の本質・位置・可能性などを探る書き下し。クリティカル・エッセー集の精華。
目次
〈聖なるもの〉と〈想像力〉―ひとつの視角への試み
〈聖なるもの〉と非宗教的〈想像力〉
〈聖なるもの〉における超越―受苦の問題をめぐって
〈聖なる神〉の臨在のしるし―〈契約の箱〉をめぐって
〈聖なるもの〉の背理―あるいは、科学技術の時代の想像力について
ウリッセの海―ダンテ「地獄篇」第二六曲を読む
〈聖なるもの〉と〈語り〉―シェイクスピア『冬物語』を手がかりとして
語りえないものの言語化―ミルトンの〈聖なる〉叙事詩
ロマン主義精神と〈聖なるもの〉―ブレイクと現代批評
〈聖なる詩人〉から〈堕者としての詩人〉へ―ランボーの第二の「見者の手紙」を読む
〈聖なるもの〉と〈想像力〉の詩的構造関係―ホプキンズとホイットマン
「この詩的で聖なるものを…」シモーヌ・ヴェイユの最後の言語観をめぐって
『ユリシーズ』における偽ミサ―ジョイスの複合的レトリック
〈聖なる〉領域と世俗―T.S.エリオットの詩世界