出版社内容情報
西欧とソ連のはざまに生きる東欧への新しい視座を求めてロシア革命期まで遡り、民族の独立と国家再編の転換期に生きた具体的な人物像を通して多様な可能性と革命の衝撃を捉える。Z・トボルカ/R・ドモスフキ/ヤーシ/S・ラデッィチ他。
内容説明
多様な可能性を秘めたロシア革命期の東欧。西欧とソ連のはざまに生きる東欧への新しい視座。
目次
序論 ロシア革命と東欧
1 チェコ人「帝国内改革派」の行動と挫折―ズデニェク・トボルカを中心にして
2 社会主義者のジレンマ―ボフミール・シュメラルとチェコスロヴァキア独立運動
3 シロバール博士の多忙な日々―スロヴァキア1918―1919年
4 政治家パデレフスキー―転換期の舞台で
5 ロマン・ドモフスキの野望
6 ハンガリー近代における知識人と「民族」―ヤーシ・オスカールの中央連邦構想
7 革命とフォークロア―モーリツ・ジグモンド
8 南スラブのナロードニャックとロシア革命―スチェパン・ラディッチの「見果てぬ夢」
9 イボ・アンドリッチの軌跡―青春の理想と文学の間