感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
白義
5
萌訳シリーズの第一段で、孫子の兵法の全文訳の解説と、ポイントごとに歴史の例と萌え四コマをつけたもの。もとがビジネス書系古典解説の人だからか訳、解説ともにそれに片寄っているが漫画の出来がいい。システムを整えろ、相手の隙を突け、攻めるときは勢いよく、と今では常識的な内容でもそれを改めて体系化したものを読むとその威力がよくわかる。逆に言えば大多数の人間はいまだにそのような原則通りには振る舞えないということでもあり、通読してイメージを再認するだけでも面白い2013/11/30
カインズ
3
【親しみにくいものを親しみやすくみせる】この本を手に取った段階で、その人は、術中にはまっている。孫子という通常は手にすることのない古典を手に取らせること自体が策なのだ。とはいっても嘆く必要は、無い。孫子の勘所について丁寧な解説がされており、歴史上の事例も挙げられており楽しく読める。挿入されている４コマ漫画もイメージ作りとして最適だ。見出しも上手く付けられており、知りたい箇所をすぐ調べられる。惜しむらくは、巻末の全文訳の文字が小さいこと。とはいえ、一部解説にとどまらず全文訳を載せていることは、評価できる。 2011/06/14
mittaka
2
孫子の兵法の概要を知ることができ、勉強になった。孫武という人物によって書かれた兵書（兵法の本）、全１３篇（始計・作戦・謀攻・軍形・兵勢・軍争・虚実・九変・行軍・地形・九地・火攻・用間）から成る。こうした知恵を書として伝えることの凄さを感じるとともに、中国四千年の歴史は偉大だと思った。2017/01/29
歩月るな
1
2010年刊行。何冊か存在する萌訳本の一冊。とまれ中学生から社会人までを対象としながら小学生でも読めるであろう平易な文体がなかなか読んでいる感じがしない、フラットすぎる文章でわかりやすく説明されているところは親切極まりないのかもしれないけれど、こういうものなのだろうか。一箇所だけ気になったのは「KY」と言う表現が出てくるところ。もう今時分はJKだのJCだのJSのみが出版業界的に蔓延しきっている感があるが、今これを読んだ人が唐突にKYと書かれているのを見てその意を汲めるのかどうかはわからない。2017/03/15
どりたま
1
「萌」という割には真面目な本だと思いました。4コマ漫画だけでもわかると思うけど、それだけだと間違った理解をする可能性があるかな？現代社会に当てはめた例が随所に出てくるけど、これって犯罪（法律違反）じゃない？または倫理的にどうなの？という例もあってあれ？と思いました。わかりやすくするためにそうなったのだとは思うけど…2010/12/23
