内容説明
アルメニア生まれの覚醒の師、グルジェフが弟子たちに伝えた、東洋起源の舞踏の数々。精緻な設計を与えられたそれらの舞踏は、踊り手と観客とを覚醒した意識状態に導くとともに、宇宙と人間の動きの秘密を動きのなかで呈示する。日常的な知覚ではそのすべてを把握しきれない動的な均衡の世界を支配する数学性と規則性のなかには現代科学の発見とのあいだの意外な相似性が見いだされる。グルジェフの死後50年を経て長らく門外不出とされてきたこれらの舞踏の謎に迫る。
目次
第1章 グルジェフ・ムーヴめンツとは何か
第2章 グルジェフの生涯とムーヴメンツ
第3章 ムーヴメンツとの出会いと探求の始まり
第4章 二つの世界の狭間―注意力の分割と自己想起
第5章 身体のアルファベット―六つの必修エクササイズ
第6章 エネルギーと意識の身体―目に見える身体の背後へ
第7章 複雑な機械―脳と身体のサイバネティクス
第8章 創造と進化の図絵―動きと姿勢の宇宙的文脈
第9章 グランド・アンサンブル―万物の照応と協働
著者等紹介
郷尚文[ゴウナオフミ]
1961年生まれ。1990年より、和尚コミューン(インド・プネー)でムーヴメンツを学び、9回のパフォーマンスに参加。その後、欧米のグルジェフ・グループでもムーヴメンツを学ぶ。1997年より、日本と海外にてムーヴメンツを教える。科学技術分野でのフリーランス翻訳者。兵庫県西宮市在住
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