コロンブスが持ち帰った病気―海を越えるウイルス、細菌、寄生虫

コロンブスが持ち帰った病気―海を越えるウイルス、細菌、寄生虫

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  • サイズ B6判/ページ数 250,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784881357965
  • NDC分類 493.8
  • Cコード C0040

出版社内容情報

コロンブスが新大陸発見の航海から帰港した1493年、ヨーロッパは未知の病に襲われた。局部から全身に広がるじくじくした発疹。やがて視力が失われ、発狂して死にいたる・・・。15世紀末のヨーロッパに突如出現した「梅毒」は、コロンブスの一行がバハマ諸島の女たちと情熱的な夜を過ごして感染し、旧大陸に持ち帰ったとされる風土病と関連があるようだ・・・。梅毒、ペスト、天然痘、黄熱病、鉤虫症、マラリア、そして近年出現した新種の感染症が、国際的な人の流れに乗って伝播するダイナミズムを物語性豊かに描いたメディカル・ノンフィクション。

【目次】

『笑うカイチュウ』、
『空飛ぶ寄生虫』の著者、
藤田紘一郎氏絶賛!
―面白く、かつ二十一世紀の時代にあって、多くの人々に是非読んでいただきたい必読の書であることを確信している。

コロンブスが新大陸発見の航海から帰港した1493年、ヨーロッパは未知の病に襲われた。局部から全身に広がるじくじくした発疹。やがて視力が失われ、発狂して死にいたる・・・。15世紀末のヨーロッパに突如出現した「梅毒」は、コロンブスの一行がバハマ諸島の女たちと情熱的な夜を過ごして感染し、旧大陸に持ち帰ったとされる風土病と関連があるようだ・・・。

梅毒、ペスト、天然痘、黄熱病、鉤虫症、マラリア、そして近年出現した新種の感染症が、国際的な人の流れに乗って伝播するダイナミズムを物語性豊かに描いたメディカル・ノンフィクション。

1章 新大陸への移動―人類
2章 新大陸への移動―寄生虫と病原菌
3章 コロンブスが持ち帰った病気
4章 アメリカ先住民を絶滅の危機に追いこんだ真犯人は?
5章 欲望という名の奴隷船に乗って―黄熱の襲来
6章 微生物の狩人たち―酸っぱいワインから狂犬病ワクチンへ
7章 イエロージャックとキューバ危機
8章 ロックフェラーの鉤虫撲滅大作戦
9章 ロックフェラーと黄熱との闘い
10章 二〇世紀のマラリア
11章 マラリアだらけの古きよきイングランド
12章 新しい感染症の出現
13章 二一世紀に向けて

原題:Who Gave Pinta to the Santa Maria?
―Torrid Diseases in a Temperate World

内容説明

コロンブスが新大陸発見の航海から帰港した1493年、ヨーロッパは未知の病に襲われた。局部から全身に広がるじくじくした発疹。やがて視力が失われ、発狂して死にいたる…。15世紀末のヨーロッパに突如出現した「梅毒」は、コロンブスの一行がバハマ諸島の女たちと情熱的な夜を過ごして感染し、旧大陸に持ち帰ったとされる風土病と関連があるようだ…梅毒、ペスト、天然痘、黄熱、鉤虫症、マラリア、そして近年出現した新種の感染症が、国際的な人の流れに乗って伝播するダイナミズムを、物語性豊かに描いたメディカル・ノンフィクション。

目次

新大陸への移動―人類
新大陸への移動―寄生虫と病原菌
コロンブスが持ち帰った病気
アメリカ先住民を絶滅の危機に追いこんだ真犯人は?
欲望という名の奴隷船に乗って―黄熱の襲来
微生物の狩人たち―酸っぱいワインから狂犬病ワクチンへ
イエロージャックとキューバ危機
ロックフェラーの鉤虫撲滅大作戦
ロックフェラーと黄熱との闘い
20世紀のマラリア〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

タミイ

6
サンタマリア号の船員がバハマで現地の女にもらった梅毒が15c欧州での大流行の始まりだとか。だが本書の主題はむしろ著者の専門分野、熱帯病と人類の闘いの歴史だ。マラリア、黄熱等の感染症は熱帯に限らず人や動物・昆虫の移動と接触で世界中に伝播する。複雑に絡み合う疫学的構造が崩れ未知の感染症が自然界からヒトへ飛び火する。地球温暖化で昆虫媒介感染症は増大、補助金不足で薬剤開発も後回し状態。全ての科学は奨励されなければ人類に健康と安寧をもたらすことなく衰退するという一文が胸に響く。知識の集約のみが科学を進歩させるのだ。2016/03/22

ユーディット

3
私の本棚に「医学」というようなカテゴリーを設けていないので「歴史」に入れた。寄生虫などの専門家が記述した病原体から証明される人類の歴史。本格的な内容で一般人には馴染みのない菌などの名前と頻繁に出くわすが、歴史部分と結論を拾い読みすれば誰にも非常に興味深い良書。侵略と奴隷貿易の恐ろしさが如実に伝わり、戦争を真面目に考えるべき現在多くの人に読まれるべき本。縄文人が南米に漂着して病気を持っていった話、1950年代まで日本は寄生虫天国だったことなど日本も活躍する(?)2016/03/29

しいくん

3
「コロンブスが持ち帰った病気」と言えば梅毒。梅毒は性道徳が乱れていた当時の欧州で猛烈な勢いで広がり,仏国王・モスクワ大公国皇帝さえも罹患しました。が本書で梅毒に触れられているのはその一章のみ。作者は熱帯伝染病の大家で,いかにして人類が黄熱病やマラリア等の伝染病を克服したかが本書のテーマです。その意味では書名は正しく内容を表していません。「ウィルス」という病気の源は発見されたものの,なぜ人と人の間をウィルスが移動するのかは長い間謎でした。蚊が「運び屋」だということが明らかになるくだりはとてもスリリング。 2013/05/16

lop

2
いやー、興味深かった。タイトルのコロンブス~は一端にすぎず、ウイルス細菌、寄生虫がどのように広まったか、はたまたそこにあったのか、人類はどのように影響を受けたのか、ワクチンをどう作ったのかの内容でした。後半は黄熱、マラリアばっかりだったけど。。。氷河によってユーラシアとアメリカ大陸が繋がっていたという遥か昔に習ったけど忘れてた事実を思いだし、この研究をしているドラマのリジェネシスをまた観たくなりました。アメリカ中心の内容だったため、欧州の内容も読みたい。2016/10/10

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