惑星の暗号

惑星の暗号

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  • サイズ B6判/ページ数 442,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784881356654
  • NDC分類 445
  • Cコード C0098

出版社内容情報

世界各地に残る大洪水、衝突の神話、そして火星・・・そこに秘められたメッセージとは?1996年、NASAは火星隕石中に微生物化石が見つかったと発表し、人々の火星への思いにふたたび火をつけた。火星は、かつて水と大気に恵まれた豊かな星だったのだ。太陽系の中で最も地球に近い星、火星が死の星と化した原因は何だったのか。世界各地の古代遺跡は、火星に起こった大惨事を記憶にとどめようとしたものではないのか。そして、同じようなことが、近い将来地球にも起こる可能性を示唆しているのでは……飽くことを知らぬ探求心と緻密な調査に基づき、ハンコックが現代人へ送るメッセージ。火星と地球は数千万キロメートルという宇宙空間を隔てているにもかかわらず、両者の間には神秘的な交わりがある。この二つの惑星はくりかえし互いの物質を交換してきた。いちばん最近の例は、一九七〇年代初めの火星着陸以来、地球から送られている宇宙船だ。同様に、火星の表面からは岩のかたまりが放出され、それが周期的に地球に衝突していることも、いまではわかっている。一九九七年までに一〇個あまりの隕石が、その化学組成から火星起源であることが確認されている。これらは専門用語で「SNC(スニック)隕石」と呼ばれている(最初の三つの隕石が発見された場所であるシャーゴッタイト、ナクラ、シャシニーの頭文字にちなんでいる)。いまも研究者たちは世界中でSNC隕石を探しまわっている。英国惑星科学研究所のコリン・ピリンガー博士の計算によれば、「毎年、一〇〇トンにのぼる火星の物質が地球に降り注いでいる」という。一九八四年、そんな火星起源の隕石の一つが南極大陸で見つかった。ALH84001と名付けられたこの隕石には、小さなチューブ状の構造が見られた。一九九六年八月、NASAはこれを「三六億年以上前に火星に生息していた可能性のあるバクテリアに似た微生物の化石かもしれない」と発表し、センセーションを巻きおこした。一九九六年一〇月には、英国自由大学の科学者グループが同じく火星から飛来した隕石EETA79001にも、生命の化学的痕跡が見られると発表した。ところが、驚くべきことに、このときは「この生命体はほんの六〇万年前のものだと考えられる」と発表された・・・・・・・・・・ 原題:The Mars Mystery