王手―ここ一番の勝負哲学

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  • サイズ B6判/ページ数 285p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784880861173
  • NDC分類 796
  • Cコード C0076

内容説明

人事百般を盤上の形勢におきかえ、偉才が見つけた人生の定跡。

目次

第1章 処世のすべ
第2章 王手
第3章 わが家の系譜
第4章 勝負師たち
第5章 人さまざま

著者等紹介

升田幸三[マスダコウゾウ]
1918(大正7)年3月21日、広島県三良坂町に生まれる。棋士になることを反対する母の物差しの裏に「名人に香車を引いて勝つ」と書き置きし、14歳で家出。木見金治郎門下となる。6年間の軍隊生活を経て1947(昭和22)年、八段。1952(昭和27)年、第1期王将戦で木村義雄名人を半香に指し込み、王将位を獲得。1956(昭和31)年、第5期王将戦で大山康晴名人を半香に指し込んだうえ香落ち番も勝ち、「名人に香車を引いて勝つ」という将棋史上空前絶後の記録を残し、少年時代の夢を実現させた。1957(昭和32)年、名人位を獲得。王将、九段位を合わせて史上初の全冠獲得を達成する。「新手一生」を呼号し、過去の定跡を改革することを信条に、既成の常識を覆す新手を創造、数々の新定跡を創作した。1973(昭和48)年、A級在位のまま引退。1991(平成3)年4月5日、心不全のため逝去。享年73。没後、独創的な新手の考案者に贈られる「升田幸三賞」が創設された
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感想・レビュー

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lonesome

29
まさに歯に衣着せぬ語りっぷり。歴史上の大物すらもばっさばっさと斬る!そして道理にかなわない、曲がったことには相手がどんなに社会的に地位のある人だろうと真っ正面から啖呵をきる一本筋の通った男前な棋士、升田幸三。自分はまだ将棋の初心者なので升田幸三さんの棋譜などはわからないけれど、こんなに人間味溢れる人の指す将棋を実際に見てみたかったなと思う。―「姿勢は執念が支える」、それは、創作意欲に対する執念です。勝った時にも負けた時にも、反省をすることが十年先に雲泥の差が出る大切なこと。2014/09/25

那由田 忠

14
将棋の天才で面白い人だということもあって、社会の様々な人たち(大企業幹部)との交友関係が広いことが一番驚いたし、面白かった。女性論などは古い時代だから仕方ないかね。2020/11/06

ダメカン

1
人脈の多さにはびっくり。 人間的にはどうかと思うが、魅力のある人なんでしょうね。 この本にはないが、下手(したて)との対戦で、 「指す前が一番良かった。一手指すごとに悪くなりました」と言ったという言葉が好きです。2018/03/29

Seele

1
同じ升田先生のエッセー「勝負」と比べると、身辺雑記に重きの置かれている印象。所収の第四章『勝負師たち』の中の、「大山君」「中原君」といった棋士と棋風についての文は、升田先生ならではのかきっぷりで興味深かった。奥さんの升田幸三評、「こどもです」は言い得て妙。将棋と勝負に魅せられた、永遠の子ども、アーティストなんだろうなぁ。2012/02/19

walwal

1
ヒゲの大名人こと升田幸三実力制第4代名人のエッセイ集。将棋の話を軸にして様々な話題が語られている。結構ズバズバ書かれていて、文章の好みは分かれると思うw2010/01/07

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