子どもの貧困―未来へつなぐためにできること

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子どもの貧困―未来へつなぐためにできること

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  • サイズ B6判/ページ数 181p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784880654393
  • NDC分類 369.4
  • Cコード C0036

出版社内容情報

 きちんとした身なり、おしゃれな子もいる、清潔感もある。スマホも持っている。

でもお昼代は100 円、そして1,000 円の参考書が買えない。

ひと目ではわからない「子どもの貧困」はなぜ起きているのか…。



 現在、日本の子どものおよそ6人に1人が貧困の状況と言われている。厚生労働省発表「子どもの貧困率」は2009 年の14.2%から2014 年には16.3%に上昇、そして多くのメディアが「子どもの貧困」を取り上げ、政府も緊急の課題として検討を進めている。



 一見それとはわからない子どもの貧困。「自己責任論」などの安易な批判や「かわいそうな子どもたち」という福祉的観点で捉えるむきもある。しかしそれは近い将来、日本経済の破綻を招きかねない重大な問題であり最優先で取り組む課題である。



 本書は子どもの貧困問題を生活保護など増大する福祉コストや高止まりする非婚率、少子高齢化等の社会問題と関連づけて考察し、また「子ども食堂」や「フードバンク事業」そして「無料教育支援」などの取り組みを紹介する。政府や自治体、企業、NPO、市民それぞれが問題解決のため何ができるのかを考える

はじめに



第1章 「大学生って本当にいるんだ」



見えづらい日本の子どもの貧困

お昼代の予算は100円

お金かかるならいかない

眼鏡なんか買えない

大学生って本当にいるんだ

この子が今ここにいる事が奇跡みたいなもんだから

これって現実かな

今日、私、お誕生日なんだよ

今、白血病で入院しているんです

風邪で亡くなった母の気持ち

震災で家財を失い

兄弟が多くてすいません

お金がないならしょうがないのでしょうか?

お金がかかれば部活はできない

あなたのすぐそばに困っている子どもたちはいる



第2章 教育格差の実態



なぜこんなに成績が悪いのか

家に勉強する場所がない

すべての親が勉強を教えられるわけではない

夏休みなんて

多様化が進む家庭や親

お金がなくても本人が頑張ればどうにかなるのか?

15歳で将来をあきらめる子どもたち

教育格差が起こる原因

貧困の連鎖

本人の努力では格差は埋まらない

勉強の仕方そのものを知らない

暗記の仕方がわからない

情報やノウハウの欠落による誤った自己認識

高度化する情報社会を生きる子どもたち

プログラミング教育の可能性

貧困の連鎖を断ち切るために



第3章 現場で起きている奇跡



学校の先生、ダメじゃん

寄り添って教えてくれる誰か

「勉強を教える」ことの本当の効果

深刻なコミュニケーション機会の不足

相手の言っていることを理解する

非認知能力を育てる

勉強嫌いのレッテルを貼らない

発達障害や不登校と子どもの貧困

ボランティアが発見したつまずきの原因

貧困と不登校やいじめ

現在のキッズドア



第4章 私たちが大事にしていること



私がキッズドアを始めたきっかけ

最高の魚の釣りかたを教えたい

お金のあるなしと、人間の優劣は関係ない

教育にこだわる。結果にコミットする。

学力を上げるむずかしさ

学習日以外の準備が大事

それでも子どもは親を待っている

他機関との連携

ボランティアによる指導へのこだわり

片親だから行き届かないのか

ボランティアする側に回る

大学生の成長

この子と自分の違いに気づく

社会人との交流

ホームレスの人と話をすること

会社でえらくなって欲しい



第5章 子どもの貧困対策は「福祉」ではなく「将来への投資」



動き始めた子どもの貧困対策

少子化と子どもの貧困

まったなしの子どもの貧困対策

子どもの貧困対策は「福祉」ではなく「将来への投資」である。

国をあげて子育て支援の充実を

2050年、あなたは何歳ですか?

子ども・若者・子育て支援に資金を投入しよう

企業の積極的な参加を!

あなたも今すぐ行動をしてみませんか?

子どもの貧困の誤解は解けましたか?

渡辺 由美子[ワタナベ ユミコ]
著・文・その他

内容説明

あなたのすぐそばに、困っている子どもたちがいます。「お昼の予算は100円」という子どもがいます。「大学生って本当にいるんだ」とつぶやく子どもがいます。だけど、子どもの貧困は見えづらい。気がついたら、するべきことが見えてきませんか?日本の子どもの7人に1人が貧困という現実。連鎖を断ち切り、すべての子どもが夢や希望を持てる社会へ。

目次

第1章 大学生って本当にいるんだ(見えづらい日本の子どもの貧困;お昼代の予算は100円 ほか)
第2章 教育格差の実態(教育格差の実態;家に勉強する場所がない ほか)
第3章 現場で起きている奇跡(学校の先生、ダメじゃん;寄り添って教えてくれる誰か ほか)
第4章 私たちが大事にしていること(NPOをはじめたきっかけ;最高の魚の釣りかたを教えたい ほか)
第5章 子どもの貧困対策は「福祉」ではなく「将来への投資」(動きはじめた子どもの貧困対策;少子化と子どもの貧困 ほか)

著者等紹介

渡辺由美子[ワタナベユミコ]
特定非営利活動法人キッズドア理事長。千葉大学工学部卒。大手百貨店、出版社を経てフリーのマーケティングプランナーとして活躍。配偶者の転勤に伴い1年間英国で生活し「社会全体で子どもを育てる」ことを体験。2007年任意団体キッズドアを立ち上げ、2009年特定非営利活動法人(NPO)設立。日本のすべての子どもが夢と希望を持てる社会を目指し、活動を広げている。内閣府子供の貧困対策に関する有識者会議構成員、厚生労働省社会保障審議会(生活困窮者自立支援及び生活保護部会)委員、専修大学非常勤講師、「全国子どもの貧困・教育支援団体協議会」設立世話人・副代表幹事などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

日・月

6
統計を示して社会を嘆くだけでなく、著者本人が実際に子ども支援のNPOを設立して活動している。活動がどのようなプラスを生んだかの記録。高校授業料実質無償化しても、教育費全体が高額につくことに変わりはない。「貧困」に自己責任論が根強いことにも憤りを感じるが、一方で、望ましくない状況下にある子どもたちに、かつてのようなハングリー精神が見えにくいことも個人的には気になっている。2024/01/05

竹生

3
自分の認識の甘さを痛感した。 と同時にこの問題にいち早く気づき、早い段階から活動している方がいることに驚いた。 確かに著者の言うように助け合える社会が本来あるべき社会だなと考えさせられた。 私もこのような子どもの手助けになる活動ができたらと思う。2020/06/21

saiikitogohu

3
「国内総生産に占める教育機関への公的支出の割合は3.2%で比較可能な34ヵ国中最下位でした。…OECD平均は4.4%。日本の最近のGDPは500兆円前後なので、平均並みに教育費を使おうとすると、あと6兆円ほどの税金を教育費に使わないといけません。」「税金で賄われる部分が少ないために、足りない部分を私費で負担」(66)「1日30分以下しか勉強しない年収1000万円以上の家庭の小学6年生の算数テストが55.9点に対して、年収500万円以下の子どもで毎日120分以上勉強してる子…45.3点」(69)2018/07/26

Yuko

3
<一見それとはわからない子どもの貧困。NPO法人キッズドア理事長が、貧困状態の子どもや保護者の様子を紹介しつつ、子どもの貧困問題を社会問題と関連づけて考察し、問題解決のために何ができるのかを示す。> 2018年 OECD諸国の中でも子どもにかけるお金が34か国中最下位の日本。子育て世代に税の再配分が少ない上に、教育費への税の配分も少なく、それを保護者が負担しなければならない。世界中でみても非常に子育てに冷たい国の構造。 子どもの貧困対策は「福祉」ではなく「将来への投資」との認識の転換が必要。 2018/06/28

erako areshi

3
ゼミで読みました。学習支援を立ち上げた方の本です。日本各地で活躍しているNPOで、経営の手腕がすごいと思いました。心がこもっているような文章でした。おせっかいおばさんの成功した例と思います。2018/06/22

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