こっくりさんはなぜ当たるのか

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  • サイズ B6判/ページ数 110,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784880651224
  • NDC分類 147
  • Cコード C0040

出版社内容情報

明治以降、日本各地に伝わり、やり方や名称を変えながら現代に生き続ける「こっくりさん占い」。なぜ「こっくりさん」の周辺には奇怪な現象が起こるのか、なぜ人は信じてしまうのか。その謎を科学的にズバリと解明! 世に伝わるさまざまな迷信や妖怪を科学的に分析した明治の仏教哲学者、井上圓了の『妖怪玄談 狐狗狸の事』の現代語全訳も収録!

1 現代に行き続ける「こっくりさん占い」
「こっくりさん占い」のバリエーション/こっくりさんにまつわる奇妙な事件

2 「テーブル・ターニング」から「こっくりさん占い」へ
ルーツは中世ヨーロッパ/明治のこっくりさん騒動

3 こっくりさんの正体
こっくりさんは心霊現象か/マイケル・ファラデーが解明したテーブル・ターニング現象 ほか

4 占いを信じさせる心理トリック
占いに心傾ける二つのタイプ/決断を励ます「背中ポン」 ほか

5 こっくりさんの類似現象を斬る!
「超能力馬ハンス」の驚くべき自己訓練能力/「期待効果」と「クレバー・ハンス錯誤」 ほか

付録
不思議庵主人井上圓了著『妖怪玄談 狐狗狸の事』現代語訳

内容説明

明治以降、日本各地へと伝わった「こっくりさん占い」。「眠り病に陥る中学生」「集団こっくりさん中毒事件」など、「こっくりさん占い」の周辺で起こった奇妙なエピソードの数々。なぜ事件は起こったのか、なぜ「こっくりさん」を信じてしまうのか。その謎を科学的に検証、解明する。世に伝わるさまざまな迷信や妖怪を科学的に分析した明治の仏教哲学者、井上圓了著『妖怪玄談 狐狗狸の事』現代語全訳付き。

目次

1 現代に行き続ける「こっくりさん占い」(「こっくりさん占い」のバリエーション;こっくりさんにまつわる奇妙な事件)
2 「テーブル・ターニング」から「こっくりさん占い」へ(ルーツは中世ヨーロッパ;明治のこっくりさん騒動)
3 こっくりさんの正体(こっくりさんは心霊現象か;マイケル・ファラデーが解明したテーブル・ターニング現象 ほか)
4 占いを信じさせる心理トリック(占いに心傾ける二つのタイプ;決断を励ます「背中ポン」 ほか)
5 こっくりさんの類似現象を斬る!(「超能力馬ハンス」の驚くべき自己訓練能力;「期待効果」と「クレバー・ハンス錯誤」 ほか)
付録 不思議庵主人井上圓了著『妖怪玄談 狐狗狸の事』現代語訳

著者等紹介

安斎育郎[アンザイイクロウ]
立命館大学教授。国際平和ミュージアム館長。1940年、東京生まれ。東京大学卒業。工学博士。ジャパン・スケプティクス会長、日本平和学会理事、原爆忌全国俳句大会実行委員長なども務める
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

jackbdc

1
こっくりさん、懐かしい響き。通読により人間の騙されやすさを痛感することに。NHKさえ”軌跡の詩人”のような番組を堂々と放送しイカサマ疑惑に対して十分に釈明することもない現実を鑑みると、こっくりさん現象は形を変えて今もこれからも社会の中で生き続けるであろう事を覚悟せざるを得ない。印象に残った点3つ、1.起源:中世ヨーロッパのテーブル・ターニング、2.ファラデー:一般人向けに解説をする面倒見の良さに感銘、3.占いの面白さ:占いは偶然の気付きをもたらす魅力的な体験。疑似科学だと割り切って楽しむならば悪くない。2021/02/02

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