内容説明
「援助」の名の下の危険な政治戦略。ヒモつき「援助」―この巧妙な利益環流構造。日本企業が群がる「援助」というおいしい投資…。巨大に膨れるＯＤＡ（政府開発援助）について。援助される側からわたしたちが問い直さねばならないこと。
目次
プロローグ 「世界一の援助大国」といわれて…
１ ＯＤＡのしくみと問題点
２ これが対「ＡＳＥＡＮ」への問題プロジェクトだ―「ＡＳＥＡＮの中の日本」右手で援助、左手で投資の二刀流（日本政府が出資するマネーゲームの損得勘定；中曽根総理の手土産は３７億円；日本のハイテクのショーケースのとなった大学付属病院；住民を敵にまわしたプロジェクト；協調融資の悲劇；文化援助とは名ばかりだった文化センター）
３ 援助はどうあるべきか
４ 資料・ＯＤＡ
感想・レビュー
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takeapple
7
1980年代のODAの問題点が何だったのかを見るには、コンパクトにまとまっている。今回ケニアのODAがどうなっているのか見に行ったので、その予習のために読み直してみた。私の開発教育の原点でもあるのだが、行って見た感じはだいぶ改善されている。持続可能で、現地の人々のニーズに合っているのだと思う。それもこういったODA批判があったからだろうか、今後さらに検証して行きたい。2011/08/30
