目次
1 学校に行かなくてもいいんですか?―心理室から「モモの部屋」へ(相談の場で子どもたちが教えてくれたこと;なぜ、子どもを追いこむのか)
2 親子の和解と修復のものがたり―子どもの傷と周囲の気づき(基本になること;親が変わるとき ほか)
3 子どもたちの抵抗と母親たちの連帯‐不登校をめぐる歴史から―「命が大事」という原点(「親の会」が広がる―親が子どもの側にいた時代;親同士、「親の会」同士がつながり学ぶ時間 ほか)
おわりに ひきこもるくらしから獲得する「生きる学力」
Oha通信(不登校のあとの暮らし方―「働く」までのまわり道1 高校へ行かなかった私(野田彩花(フリーライター))
うちのツレはカナリア―「空気」に反応する家族との暮らし1 病に共感するようになるまで(三島亜紀子(論文漫画家)) ほか)
著者等紹介
内田良子[ウチダリョウコ]
1942年生まれ。心理カウンセラー。“ち・お”編集協力人。1973年より27年間、佼成病院小児科の心理室に勤務。同じく1973年から東京都内の複数の保健所で心理相談員を務めている。1988年より23年間、NHKラジオ「子どもと教育電話相談」「子どもの心相談」アドバイザー。1998年、子ども相談室「モモの部屋」を開室し、登校拒否・不登校・ひきこもりなどの相談会を開く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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だいご
2
不登校児童生徒の数は年々増加している。根本にあるのは子どもの抑圧された感情なのかもしれない。家庭環境や能力など様々な子がいるけれど、一人一人を大切にし思いを受け止める。子どもにとって安心できる場所になりたい。2023/01/12
たまぞう
0
親身なアドバイスと応援が、不登校やひきこもりの子どもをもつ親(とくに母親)を励ましてくれる一冊。犬に噛まれたことのある人にとって「犬の群れがいる犬小屋」はこわいに決まってる、子どもが殻を破って一歩を踏みだす鍵は「親が子どもの話を最後まで聞くこと」など、心理カウンセラーならではの知見が豊富。一方で、原因はすべて過去の「心の傷」にあり、心の傷が回復すればおのずと社会復帰できる、という立場が一貫して読み取れたのが気になった。傷ついたわけじゃなく、ただなんとなく学校に行かなくなった子どもも一定数いそうだけど。2023/07/29
あーぴん図書
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子どものことで迷うとき、いつも手にとるのは内田良子さんのご本。迷ったときにたよりにしている。・助走できる居場所があれば、いつかは扉がひらく。・親が答えを指示することなくしっかり話を聴くことができるようになると、自分の力でかなり心の整理ができるようになる。2021/04/16