内容説明
1960年代からの教育史に学ぶ、新時代を生きる親子の必読書!
目次
1 昭和‐平成の学校教育をふり返ってみると(岡崎センセイとたどる「平成」の教育史;1960年代~2018年 子ども・先生の立場で見る学校の移り変わり;おじいちゃん・おばあちゃんの子どものころ;お父さん・お母さんの子どものころ;平成教育の大変化;対談 平成の教育政策は、なにを生み出したか?)
2 社会、暮らしぶりの変化から(「平成の子ども」が大人になった先にあるもの―ロスジェネ世代の私の実感から;親の格差・階級、子どもにどう影響?;おわりにかえての対談 まずは、弱者である自分を自覚することから―新しい時代を生きぬくヒント)
著者等紹介
岡崎勝[オカザキマサル]
小学校教員。1952年愛知県名古屋市生まれ。小学校教員四三年め。フリースクール「アーレの樹」理事。1998年より「お・は」編集人。きょうだい誌「ち・お」編集協力人も務める
石川憲彦[イシカワノリヒコ]
児童精神神経科医。「お・は」編集協力人
貴戸理恵[キドリエ]
社会学者。関西学院大学准教授
橋本健二[ハシモトケンジ]
社会学者。早稲田大学人間科学学術院教授
藤田英典[フジタヒデノリ]
教育学者。共栄大学教授、東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アンズ書店
6
国の教育方針に振り回される現場に、正しいと思って学校に従い社会に出たら、ゆとりだのなんだの揶揄される子供たち。 上で決めている事を更に俯瞰で眺めて、自分がどう学ぶか考えないといけない激ムズ時代だなと。 普通の子な躓き(或いは寄り道)をどう支えるか。多感な時代に真っ直ぐ進める子は僅かだと思うけど、良いメンターに出会えるか運任せな日本の教育システムツラい。2022/05/26
kaya
3
少年犯罪などの社会不安の矛先が、頻繁になされる教育改革なのかと思うと、振り回される現場の教員と子どもたちが不憫でなりません。小手先の改革は、混乱を招く見掛け倒しでしかなく、人員不足や長時間労働など、根本的な対策は行われないまま。以前は教職に就いていた身ですが、戻るかどうかは逡巡しています。とりあえず部活動どうにかしてくれないかなあ… 土日は潰れるし、4時間以上でないと手当はなし。しかも出ても数百円。生徒が喜べばまだ救われますが、部活動が強制の学校だと生徒の反応もイマイチだったり…これじゃ誰も幸せじゃないよ2019/06/16
ゆうぴょん
1
私時代は義務教育のほとんどは昭和時代。平成のゆとりとは全く違い詰め込み教育で過ごした。平成の子供を育てていて思うのは、いろんな意味で大人が変わった、先生が変わったと思うことが多々ある。教育改革も文科省はどこへ行こうとしているのか…。子供たちは多様性と可能性があり、先生たちも同様だと思う。先生たちにも生活があり、部活動などの外注は必要だと思うものの、そうなるとお金の問題もあり、すべての子が等しく教育を受けるというのは絵空事に聞こえてしまう。異次元の少子化対策ってやっぱり教育のある程度の平等ではないかと思う2023/05/21