内容説明
新「発達障害者」続々誕生。人々が岐路に立つ今、切望される「こころ学」シリーズ3巻!お互いのタレントを認め合い発見し合っていく。生き物の原則を忘れずに。
目次
1 薬剤依存への道―AD/HDの治療から(「発達障害」とは、なにか?;AD/HDは、どう診断されるのか? ほか)
2 分類処遇によってすりかえられる診断―LDから始まる知の分断(診断にある政治性;発達障害の分類 ほか)
3 新たにつくられていく障害―「自閉スペクトラム症」とはなにか?(「自閉スペクトラム症」の定義;カナーが示した「自閉症」 ほか)
4 「発達障害」の問題を解決するために(発達障害と治療;「自閉スペクトラム症」の治療 ほか)
エピローグ 人類の分岐点に立つときに
著者等紹介
石川憲彦[イシカワノリヒコ]
児童精神神経科医。1946年、兵庫県神戸市生まれ。73年、東京大学医学部卒業。小児科医・精神科医として主に東大病院で臨床を重ね、そのかたわら障害児や親たちと「医療と教育を考える会」を結成し活動を続ける。94年よりマルタ大学で2年間研究生活を過ごし静岡大学保健管理センター所長を経て、2018年3月まで「林試の森クリニック」院長。『ちいさい・おおきい・よわい・つよい』『おそい・はやい・ひくい・たかい』(ジャパンマシニスト社刊)編集協力人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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PenguinTrainer
6
薬物治療による依存症の可能性、医療化に伴う多くの精神障害の台頭、それら問題の解決の糸口について書かれている本。 健常者しかいない"一般"の家庭による押し付け、医者による押し付けの中で障がい者がどのように定義されてきて、 健常者からの常識の押し付けがどれだけ負担になっていたのかを知るきっかけとなった。2022/07/30
くろっこ
0
発達障害について、視野を広げることが出来ました。 発達障害は、人間の社会性という自然に反した特殊なものの「人為淘汰」によって生み出された、とうい考え方。いろんな差別などの本質もうがっているようなきがしました。 ただ、現役の「若い人」としては、「KY」の解釈が若者とは若干異なるように感じました(笑) 2021/08/11
海戸 波斗
0
手に取って悪かった。長兄が発達障害であると86歳でわかったと告白。で自分はまともアピールなのね。職場に1人クラスに1人親戚に1人どこにでも居るんだよ。ついでに、遺伝なんだよ。障害者を兄弟に持ってしまった。兄弟の悲哀は無いのかよ。ご自身多数派で日本最高学府の経歴をお持ちならだから。マリーアントワネットみたいだな。有識者のご高説をありがたく拝聴させられる時代は終わりを告げてくれ。読んで悪かったごめんなさい。 2021/03/08