出版社内容情報
飛び箱、鉄棒、早朝マラソン……体育嫌いの原因と「その正しさ」を探り、「健康教育」や「体力づくり」のホントに迫る。
特集
4-こどもVSおとなワイワイガヤガヤ
体育嫌あで、なんでいかんの~?
----体育嫌いをヒントにしたい----
絵と文/岡崎 勝
6-特集にでてくる人々
編/自由すぽーつ研究所
8-体育のココが嫌い
文/読者の声
10-体育のココが好き
文/読者の声
12-「体育」ってなんだ?
談/影山 健
18-体育をめぐるWHY
早朝マラソン
文/井上 満
21-体育をめぐるWHY
行進
文/山本鉄幹
24-体育のミニ歴史
まとめ/自由すぽーつ研究所
27-体育をめぐるWHY
ラジオ体操
文/黒田 勇
30-体育をめぐるWHY
部活
文/土井俊介
33-体育をめぐるWHY
体育教師
文/岡崎 勝
36-----こんな体育もあるさ
武術家・甲野善紀が体育をすれば
体育嫌いをヒントにしたい
「体育が嫌いでもいいじゃないか!」ということは、「体育の好きな人がいれば、嫌いな人もいて、別にいいんだよねー」ということなのです。
でも、「体育嫌いはよくない」とか「運動のできないのはダメ」という見方が、学校では支配的になっているように思えます。
そりゃー、外で思いっきり遊びたいと思うこどもは多いかもしれない。
でも、国語の漢字テストの点を、みんなの前で、あからさまに公表して配ったりしたらすごくいやでしょ。体育授業はそれと同じで、からだのテスト=スポーツや運動の「結果」を、自分のからだごとさらけ出していく授業といえるのです。
逆上がりができなくて、苦笑いしながら、「はいー、次の人」という笛を「心待ち」にしていた、そんなこども時代を経験した人も多いはず。
そこで、体育っていったいなんだろうということを、はじめから「体育は善なるもの」という安直な考え方を出発にしないで見直し、「体育嫌い」の原因と「その正しさ」も探ってみたいのです。そうすることで「健康教育」や「体力づくり」といったもののほんとうの姿を知り、これから「自分なりのからだの見方」を創っていくヒントにし