内容説明
本書では、時間の問題を記憶と関係させることを中心に、神、三位一体、存在などの問題を追究することによって、アウグスティヌスの思想の全体的な構造を理解しようとしている。
目次
時間の場所についての問い
「記憶」と瞬間
「記憶」によって基礎づけられた時間内容の現在性について
「知覚」と「想起」、という活動の規定
「三位一体との類似」における「記憶」
「記憶」と精神性
自己確信の基底としての「記憶」の内容性について
知と存在の結びつき
「存在」と「現れ出るもの」の境界
被造性と変化
神による世界の統治
時間と変化
時間と秩序