ブルンヴァンの「都市伝説」コレクション<br> 消えるヒッチハイカー―都市の想像力のアメリカ (新装版)

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ブルンヴァンの「都市伝説」コレクション
消えるヒッチハイカー―都市の想像力のアメリカ (新装版)

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  • サイズ A5判/ページ数 325p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784880082394
  • NDC分類 388.53
  • Cコード C0036

内容説明

本書は、現代のアメリカ社会で、広く語られ、流布されているさまざまな話について書かれたもの。

目次

1 古い伝説から新しい伝説へ
2 自動車にまつわる古典的伝説
3 「鉤手の男」、その他の「こわい話」
4 汚染、あるいは異物
5 盗まれし死体、死んだものへの畏れ
6 おたのしみ、裸、悪夢
7 いんちき商売
8 生まれ続ける都市伝説

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夜間飛行

75
若者に語り継がれる「ボーイフレンドの死」は、《車を駐めていい事をやる》体験と不可分だからこそ語り手ごとにバリエーションを生む。本書はそうした都市伝説を集め、語られる状況や集団など詳しく分析している。都市伝説の中には集団にとって有意義で確かな情報が含まれているとして、人々が本当に伝えたかった《体験的》な《口述ニュース》を抽出していく考察が面白かった。それによると都市伝説は、良識から逸脱する人々に警告を発する一方で、性や宗教への規範意識に揺さぶりをかけ、大っぴらにいえない批判や新しい考え方を広めているようだ。2018/12/02

mittsko

8
都市伝説(urbal legend)という言葉を世に知らしめた一冊だと聞いて、読んでみた。面白いな、下手な説明(構造主義や心理主義が米国のお家芸だ)をつけないところがよい! ※ アメリカの民俗学者(folklorist)による語り(narrative)のフォークロア、その一つの達成。一般読者層にまでリーチして大売れ、それを受けての邦訳だったんだな。「訳者あとがき」によれば、英語圏の民俗学者はそれまで、噂話や流言を積極的には研究してこなかったとの由。本書は当時、相当目新しく読まれたんだろう2023/08/25

時雨

6
現代の米国社会で広く語られる「いかにもありそうな話」を同国の民俗学者が採録・分類した上で解説する。Urban Legendの訳語として「都市伝説」という言葉を日本に導入した記念碑的な一冊でもある。後部座席の乗客が消失する表題の話やオーブンに入れられたペット、異物混入の噂など聞き覚えのある話が目を引く一方で、ベビーシッターやサプライズパーティなど文化的差異を感じさせるモティーフも決して少なくない。著者の茶目っ気が随所で光るが、スペイン語訛りのガラの悪い語りを広島弁で訳す142ページなど訳者もノリノリである。2019/11/16

王天上

6
民俗学者って楽しそうだなあ。著者が「都市伝説はアメリカにしかないと思っていた」と告白するところが、アメリカ人ぽいなあと思いました。2014/09/05

宗次郎

4
当時アメリカ人が日本をどのように思っていたかが知れる。それもまた面白い。脚注もくだけていて読んでいて楽しい。2016/12/26

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