内容説明
あなたにとって従軍慰安婦とは…元従軍慰安婦との面接や十分な調査もせずに、教科書の慰安婦記述を削除しろという歴史教科書改ざん派が蠢動している。本書の圧巻は戦時中慰安婦たちと会った４人の証言。
目次
歴史をみつめることの意味―まえがきに代えて
「従軍慰安婦」の歴史的事実
戦時中慰安婦に会った四人の証言
証言と史実から浮き上がる日本軍「慰安婦」
「従軍慰安婦」と女性の人権・メディアの役割
「慰安婦問題」の授業展開
私たちはいまどこにいるか
性奴隷とはなにか―人権委員会における「慰安婦」
「自由主義史観」の歴史認識の問題点
「自由主義史観」にみる差別と人権
歴史は誰のものか―国家の歴史と民衆の歴史
「歴史の事実を視つめる会」の経過―あとがきに代えて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カープ坊や
7
朝日新聞が撤回した 「吉田証言」 本書が吉田証言を多少なりとも参考にしているのかどうかを確認するために再読。 発表当時から「おかしいぞ！」と言われていた吉田証言については 河野談話同様に一切参考にしていませんでした。 日本軍主導の 強制連行、甘言による詐称、前借金による縛りつけで 女性を性奴隷として家畜なみに扱った 私の祖父の世代の人たちの犯罪なれど 同じ日本人として 私たち世代も反省の気持ちと 同じ過ちは 繰り返さないという気持ちは持ち続けるべきだと思う。2014/10/31
カープ坊や
4
自他共に認める 右翼で軍国主義者の安倍首相や お友達の作家百田尚樹などが 歴史を捏造し隠蔽しようとしていますが 過去の過ちは 私も、日本人として恥ずかしい限りですし 情けないです。過ちは隠蔽するのではなく 若者達にありのままの 当時の日本が行った侵略 略奪行為を教育して 過去の過ちを 二度と繰り返さないようすべきだと思う。 2014/03/07
tellme0112
1
軍の関与が否定されていたころの話。あ、あの頃か・・・。でも、まだ、安倍総理は、強制性については認めたくないようだが…。「慰安婦」システムに係った元兵士、軍医、看護師の証言が重かった。目の前でおぼれていく人を助けたかったのに助けられなかった思いは、いかばかりか「誰か、私の代わりに、花を海に備えてやってほしい」に、泣けた。被害にあったのは子ども。同じ年齢の子どもにこそ教育が必要。教育をしてこそ、国の誇りが取り戻せる。どんな価値を今私たちは共有しようとしているのか、改めて考えさせられる。2014/03/14
