東欧の想像力<br> 帝都最後の恋―占いのための手引き書

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東欧の想像力
帝都最後の恋―占いのための手引き書

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  • サイズ B6判/ページ数 200p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784879842695
  • NDC分類 989.23
  • Cコード C0397

出版社内容情報

●内容紹介(版元ドットコムより)
 本書の冒頭には、次のようにあります。「本書は、章の順番どおりに読むこともできます。あるいはタロットカードを用いて、タロットが示す順に、それぞれのカードに対応する章を読んでいくこともできます。この方法によってあなたは、カード占い、あるいはカードによる運命の予言を行うことができます。」
 章の順番どおりに読むと、

ナポレオン戦争を背景にした、三つのセルビア人家族の恋の物語、三たび死ぬと予言された男をめぐるゴシック小説……

のような物語が展開されています、とひとまず言えます。
 と同時に、本書の二十二の章は、タロットカードの、大アルカナと呼ばれる二十二枚一組のカードに対応していて、それぞれの章でカードの「鍵」の《秘密》が明らかにされる、という趣向になっています。手元に置いたタロットをめくりながら、出たカードに対応した章を読んでいく……そのようにしながら、作家が用意したテクスト群を、読者ひとりひとりがむすびつけて、一つの物語を完成させる――そのような読みも可能なのが、本書の大きな特徴です。

内容説明

ナポレオン戦争時代を舞台に、セルビア人3家族をめぐる奇想にみちた愛と運命の物語が、タロットカード(大アルカナ)の1枚1枚に対応した22の章につづられる。章の順番どおりに読めばひとつの物語があらわれる。タロットが示した順番に読めば、また別の運命、別の物語が…。読者参加型小説。

著者等紹介

パヴィッチ,ミロラド[パヴィッチ,ミロラド][Pavic,Milorad]
1929‐。現代セルビアの作家・詩人・文学史家。1967年、詩集『パリンプセスト』で詩人としてデビュー。70年代から80年代前半にかけてはセルビア文学史をまとめた大著を上梓した。1984年に小説『バザール事典』(邦訳は東京創元社刊)を刊行。事典の形式をとり、読者が読みたい“項目”を自由に選んで読むことができる、という斬新な形式で話題となり、いちやく世界的な名声を得る。その後も精力的に作品を発表

三谷惠子[ミタニケイコ]
東京都出身。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。東京大学文学部助手、筑波大学文芸言語学系講師、同助教授を経て、京都大学大学院人間・環境学研究科教授。専攻は言語学、スラヴ語学、スラヴ言語文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

紅はこべ

59
親子二代の三家族が交わる物語。入り組んでいるので、巻頭の登場人物の一覧を確かめながら読んだ。エロいレオ・ペルッツ?吸血鬼ものの一種?中心にいるのは、主人公のソフロニエじゃなくて、その父。いかにも東欧の想像力だなあ。『ハザール事典』、読まねば。2016/05/31

かわうそ

20
珍妙な設定と濃いキャラクターが連発される各パーツは面白く読んだけど、全体としては雰囲気先行でいまいちよくわからない。タロットを使って読めば印象はかなり変わりそうだけど。2015/01/14

rinakko

11
大好きなので再読。散りばめられた符牒の悉くに至るまで愛おしくて、不思議な物語を心ゆくまで堪能した。タロットカード一枚ずつに当てた22の章題が、ぴたぴたと内容に重なってくるのも楽しい。痛みに似た飢えを追い続ける若きオプイッチがたどり着いたのは、“毎日に四季がある”…そんな恋だった。2015/01/13

春ドーナツ

7
メモ。初めて読んだセルビア文学。倉橋由美子さんは本書のテイストが好きだろうな。自分のことを棚に上げて思う。以下、余話。本書にはタロットカードが付録でついてきます。「読書メーター」の登録者数は45万名だそうですが、タロットを嗜まれる方は何割位いらっしゃるのかしら。ちょっとだけ気になる。ちなみに倉橋さんの小説の中で一番好きなのは「スミヤキストQの冒険」です。2016/10/07

rinakko

6
大変大変、好きな作品であった。こういう世界観は大好物である。たぶん、“おとぎ話”といってしまってもいいのかも知れない。あり得ないけれども何となしに心を惹く設定が其処此処に散りばめられていて、時代設定は一応あるものの、ふとそれらを忘れて自由奔放な神々の物語を読んでいるかのような錯覚にも捕らわれる。そんな不思議な魅力を持つ物語だった。人々から愚か者と見なされた孤独な若きオプイッチの、違う自分を探し続けるさすらい。占いと運命。恋の絶頂と、重過ぎる願い…。 2009/06/09

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