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出版社内容情報
●内容紹介(版元ドットコムより)
本書の冒頭には、次のようにあります。「本書は、章の順番どおりに読むこともできます。あるいはタロットカードを用いて、タロットが示す順に、それぞれのカードに対応する章を読んでいくこともできます。この方法によってあなたは、カード占い、あるいはカードによる運命の予言を行うことができます。」
章の順番どおりに読むと、
ナポレオン戦争を背景にした、三つのセルビア人家族の恋の物語、三たび死ぬと予言された男をめぐるゴシック小説……
のような物語が展開されています、とひとまず言えます。
と同時に、本書の二十二の章は、タロットカードの、大アルカナと呼ばれる二十二枚一組のカードに対応していて、それぞれの章でカードの「鍵」の《秘密》が明らかにされる、という趣向になっています。手元に置いたタロットをめくりながら、出たカードに対応した章を読んでいく……そのようにしながら、作家が用意したテクスト群を、読者ひとりひとりがむすびつけて、一つの物語を完成させる――そのような読みも可能なのが、本書の大きな特徴です。
内容説明
ナポレオン戦争時代を舞台に、セルビア人3家族をめぐる奇想にみちた愛と運命の物語が、タロットカード(大アルカナ)の1枚1枚に対応した22の章につづられる。章の順番どおりに読めばひとつの物語があらわれる。タロットが示した順番に読めば、また別の運命、別の物語が…。読者参加型小説。
著者等紹介
パヴィッチ,ミロラド[パヴィッチ,ミロラド][Pavic,Milorad]
1929‐。現代セルビアの作家・詩人・文学史家。1967年、詩集『パリンプセスト』で詩人としてデビュー。70年代から80年代前半にかけてはセルビア文学史をまとめた大著を上梓した。1984年に小説『バザール事典』(邦訳は東京創元社刊)を刊行。事典の形式をとり、読者が読みたい“項目”を自由に選んで読むことができる、という斬新な形式で話題となり、いちやく世界的な名声を得る。その後も精力的に作品を発表
三谷惠子[ミタニケイコ]
東京都出身。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。東京大学文学部助手、筑波大学文芸言語学系講師、同助教授を経て、京都大学大学院人間・環境学研究科教授。専攻は言語学、スラヴ語学、スラヴ言語文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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紅はこべ
かわうそ
rinakko
春ドーナツ
rinakko