魔女の誕生と衰退―原典資料で読む西洋悪魔学の歴史

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  • サイズ A5判/ページ数 319p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784879191724
  • NDC分類 230
  • Cコード C0022

内容説明

基礎文献の断片的邦訳しかない現状を打開し、一歩踏み込んだ西洋精神史の理解を可能にする画期的アンソロジー。『魔女への鉄槌』(15世紀後半)、ボダン『魔女の悪魔狂』(16世紀後半)をはじめ中世末~近世の主要論書を中核に、近世の魔女概念に深い影響をおよぼした古代の古典文学や中世の教皇教書・書簡、近世に吹き荒れた魔女裁判記録、そして懐疑論者の主要著作をも収める。

目次

第1章 古代
第2章 中世1―一四〇〇年迄
第3章 中世2―一四〇一~一五〇〇年
第4章 近世1―悪魔学論書
第5章 近世2―魔女裁判
第6章 近世3―懐疑論

著者等紹介

田中雅志[タナカマサシ]
作家、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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eirianda

1
魔女史から西欧の精神史が判る。呪術や悪事をしなくても見た夢が魔女の証拠と言われれば、わたしなんかは確実に裁判にかけられて、指潰されて、火あぶりに……。資料として読んでいたが、近世に入ってからは物語を読むような感覚で読めた。魔女の嫌疑をかけられた人々に感情移入したってことです。カトリックは今でも悪魔払いとかこっそりやってそうだけど、どうなんだろう。宗教改革のルターさえも魔女は信じていたってショックだ。日本でこれ程広域で激しい弾圧って何が匹敵するんだろう?恐るべし集団妄想。図書館で借りたけど保存版で欲しいな。2013/06/10

明石屋真奈

0
「魔女への鉄槌」等、古代~近代の魔女学テキストに一通り触れる事が出来る良書。権威あるテキストの引用こそを論理の拠り所とした中世から、(本来の意味での)論理性をもって魔女裁判を収束させる流れを作り出した近代…そんなテキストの流れに、西洋の精神史を見いだせるのはもちろん、悪魔学論書と◯◯フォーブが見せる逞しい妄想、魔女裁判での証言と1980年台アメリカの悪魔的儀式虐待(過誤記憶)等、過去のテキストに近現代と類似する精神性を見いだせるところも興味深いかと。2019/05/03

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