内容説明
自動車産業の発展を促した知られざるサーキットの真価。1960年代から飛躍的に伸びた我が国のモータリゼーション、国産バイクやクルマの性能向上。レースは、これらの進歩に多大なる貢献を果たしてきた。そして、そのレースを支えたのは、時代を先取りした国際的サーキットの建設だった。
目次
ドリームは夢に終わるのか
頭の中で蘇るエンジン
出前にも重宝な乗り物を
とてつもない小僧
工場が足りない
決断させたもの
身体の鍛えっこするような場所なんか…
二転三転する候補地
必要なものを造れば良い
僅か三枚の図面で…〔ほか〕
著者等紹介
大久保力[オオクボリキ]
1939年7月東京都小金井市生まれ。自動車・道路交通行政ジャーナリスト。二輪・四輪レース活動の傍ら、1959年より、主に下記の誌紙に新型車テスト、運転テクニック、自動車交通政策問題、エッセイ、時事話題、青少年の悩み事相談等、幅広い執筆活動を行う。日本自動車ジャーナリスト協会会員、JAF元加盟団体代表・元スポーツ委員会登録部会委員、MFJ元ロードレース委員・元競技役員、鈴鹿サーキット・富士スピードウェイ・スポーツランド菅生・筑波サーキット元競技役員、東京モーターサイクルショー創設初代会長、全国オートバイ協同組合連合会顧問、全国二輪車用品連合会顧問、日本二輪車オークション協会相談役。1955年頃より始めたバイクツーリングが基となり、各種サンデーレースに参加。当時の名門TOC所属をきっかけに、二輪レースへ本格的に出場、後に四輪レースへ進出
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感想・レビュー
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カワセミ440
2
何度か参議院に立候補していた大久保力さん。日本のモータースポーツ黎明期からレースに心血注いだ一人だ。浅間のレースとか殆ど知らなかったから鈴鹿以前のこういう話が読めて良かった。今から考えれば野蛮な?レースだったと思うけど、浅間があって今のニッポンのモータースポーツがあるんだな。冨士や鈴鹿にサーキットを作るときに陳情に行って『車券』を売るのか??とか自動車レースって全く一般の人達に認識が無かったっていうところとか、ニッサン・トヨタの日本グランプリの歪みっていうか、ガラパゴス状態に時代を感じるな。面白かった!!2017/09/14