内容説明
「民主主義」の名のもとに軍事侵略し、「予防戦争」によって世界を一極支配し、国連を無視し、「グローバリゼーション」の推進によって世界を経済的に搾取し、そして「テロの脅威」の大儀のもとに反抗する者を弾圧・抹殺しつづけている合州国―。21世紀の「帝国」と化した合州国は、その権力を保持しつづけるために、永久に戦争を続けざるを得ない「永久戦争の帝国」となった。しかし現在、合州国経済は、ニューエコノミー崩壊によって危険な段階へと突入し、また世界中で、市民たちの戦争反対の巨大な声がこだましている。「永久戦争の帝国」合州国のすべてを解明した、21世紀を生きる世界市民、必読の1冊。
目次
はじめに 永続戦争の帝国
第1章 「民主主義」の軍隊は、何をやってきたのか
第2章 いかにして合州国は「帝国」となったか―覇権主義から一極支配へ
第3章 合州国中東支配の野望
第4章 なぜ「グローバリゼーション」は、戦争が好きか?
第5章 合州国を支配しつづける「軍産複合体」
第6章 「国際テロの脅威」を口実にした人権無視体制
第7章 泥沼に陥った合州国
第8章 帝国に抗する世界市民たち
著者等紹介
コリン・コバヤシ[コリンコバヤシ]
1949年生まれ。市民運動家・美術家・著述家。1970年以来、フランスに定住。著書に『ゲランドの塩物語』(岩波新書、2002。渋沢クローデル賞現代フランス・エッセイ賞受賞)。グローバル・ウォッチ/パリ世話人、ATTAC France会員
松葉祥一[マツバショウイチ]
1955年生まれ。神戸市看護大学教授。専攻:哲学・倫理学
星野秀明[ホシノヒデアキ]
1962年生まれ。翻訳会社勤務を経て、現在、フリーランス翻訳家。ATTAC Japan会員
椎名亮輔[シイナリョウスケ]
1960年生まれ。東京大学助手、パリ第3大学講師、リール第3大学講師を経て、現在は同志社女子大学助教授。哲学博士。専攻:音楽美学・音楽哲学
羽生のり子[ハニュウノリコ]
1956年生まれ。フランス在住のフリーランス・ジャーナリスト。フランス環境ジャーナリスト協会、フランス文化財ジャーナリスト協会会員
湯川順夫[ユカワノブオ]
1943年生まれ。翻訳家。ATTAC Japan会員
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