内容説明
「“ポスト”フェミニズム」とは何か?精神分析学、ポスト構造主義、ポストモダニズム、ポストコロニアリズム等の批評理論と交差しながら、理論をさらに先鋭化・深化させ、新たな領野を切り拓いていくフェミニズムの新段階のことである。先鋭化・深化を進める“ポスト”フェミニズム理論の図解による初の入門書。ラカン、フーコーから、バトラー、セジウィックまで。
目次
“ポスト”フェミニズムとは何か?
“ポスト”フェミニズムの始まり
多様なフレンチ・フェミニズム
フェミニスト革命派(FR)
本質主義
ヒューマニズムの問題点
サイケポ
フロイトの精神分析
ヒステリーとは何か?
「アンナ・O」のケース〔ほか〕
著者等紹介
フォカ,ソフィア[フォカ,ソフィア][Phoca,Sophia]
評論家、そして講師として活躍している。英国ケント・アート・デザイン学院で、視覚コミュニケーション学科のタイム・ベイスド・メディア研究主任を務めている
ライト,レベッカ[ライト,レベッカ][Wright,Rebecca]
英国王立美術カレッジを卒業し、現在、ロンドンでアーティストとして活躍している
竹村和子[タケムラカズコ]
お茶の水女子大学大学院人間文化研究科教授。専攻は批評理論・英語圏文学
河野貴代美[カワノキヨミ]
お茶の水女子大学ジェンダー研究センター教授。専攻:フェミニストカウンセリング、ジェンダー論
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
瀬希瑞 世季子
2
トランスジェンダー、セクシャルハラスメント、ポルノ論争がないのは正直致命的だと思う。2023/02/18
Hanna Saito
1
文脈にそってテクストが紹介されている。中のイラストと構成がおしゃれ。表紙はちょっと恥ずかしいけど。メラニー・クラインやリュス・イリガライに興味があったので良かった。内容は多岐にわたっていて、ポストコロニアリズムや、民族問題から、モダンアート、シンディ・シャーマンなどポストモダンの女性アーティストについても言及されている。 2012/10/19
Bevel
1
どう行き詰ってるかをうまく想像させるところがよかった。フェミニストは説得的に理論を使わないといけないからか、デリダやラカンを還元するのがうまいなって感じる。2010/02/01
わらびもち
0
しばらく勉強してもう一回読んでみようかな2016/05/18
Tomochum
0
風呂で再読。イラスト面白い。文字数とページ数の割にぎゅっと纏めてあって、軸としての入門書にいいと思う。「フェミニズムって何よ?」って人は手に取らないと思うし。2012/11/11