内容説明
いま世界は、WTO・多国籍企業などが推進する「グローバリゼーション」と、国際的NGOによる「反グローバリゼーション」の世界的市民運動とのせめぎあいに揺れ動いている。では、グローバリゼーションとは何か?なぜ必要なのか?または何が問題なのか?本書は、このグローバリゼーションの是非・功罪について、推進派/反対派の代表的論者が直接対決し、その定義から争点までを徹底討論したものである。この一冊に、グローバリゼーションを考えるためのすべての論点が収められている。
目次
グローバリゼーションを定義する
グローバリゼーションによって、国家に何が残るのか?
多国籍企業の権力
経済成長は、誰のためのものか?
南北の不平等は、グローバリゼーションによるものか?
構造調整と債務帳消し
国際機関の役割
トービン税
経済は何の役に立つのか
経済繁栄は全世界にゆきわたるのか?
「公共サービス」は商品か?
反グローバリゼーション運動
市場と地球環境