内容説明
アメリカで流行の“男の生き方革命”。京大・大阪大etc「男性学」講義に学生殺到!全国の市民講座で熟年男女に大人気!!初の決定版入門書。
目次
第1章 悩める“男の一生”―現代男性論
第2章 「男らしさ」って何だろう?―「男のメンツ」の中身
第3章 男の目で見直す男性社会―「男性学」の現在
第4章 文化と歴史の中の男と女―ジェンダー論入門
第5章 男性のための(そして女性のための)女性学入門
第6章 「働く主夫」の生活と意見―体験的主夫論
第7章 ニッポンのお父さんたちへ―現代父親論
第8章 もっと群れよう、男たち!―“メンズ・ムーブメント”のすすめ
おわりに ぼくが「男性学」をはじめた理由
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Special77
1
19年も前の本だが、当時と違いインターネットの発達や男女共同参画社会基本法の制定があった後の現在もそれほど当時と変わらないことに愕然とする。男性学が人気の講座といえど、日本社会全体では男性学などごく限られた人しか知られてないと同時に、ジェンダーの問題が女性のみの問題であり、男性にも降りかかるものと未だに多くの人に信じられていることが、変わることのできない日本社会を作る原因ではないか。2015/08/10
すずめ
1
タイトル通り、ジェンダー問題を「男性」から切り込みたいときには、必読の本。社会問題などに照らして、気軽に読み進めることができる。
1977年から
1
2001年
カヤ
1
ざっと読んだ。興味深いので後ほど再読予定。2009/11/04
ひつまぶし
0
10年くらい前に買ってさわりしか読んでいなかった。以前、男性学について学ぼうとすると、解放という言葉とは裏腹に「男らしさの病い」といった話ばかり目立つ印象があった。男性性は鎧であり、脱ぎ捨てるものにすぎなくて、そのくせ肯定的に語られるものが見出されるでもない。その点はこの本でも変わらないが、ようやく自分なりに読み解くことができた。コスモロジーに触れながら、男性性と女性性がどのように扱われてきたかを解説したり、歴史の中のジェンダーに注目したり、話題も豊富で面白かった。伊藤公雄というのはこんな人だったんだな。2022/11/29