遊覧日記

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遊覧日記

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  • サイズ B6判/ページ数 189p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784878931307
  • NDC分類 914.6

内容説明

浅草、上野、隅田川。さまざまなときが流れる場所を気ままに散索し、ひとや風景の奥にひそむものを豊かに描きだした期待のエッセイ集!

目次

1 浅草花屋敷
2 浅草蚤の市
3 浅草観音温泉
4 青山
5 代々木公園
6 隅田川
7 上野東照宮
8 藪塚ヘビセンター
9 上野不忍池
10 富士山麓残暑
11 京都
12 世田谷忘年会
13 京都
14 あの頃

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アカツキ

11
ロシア旅行記は面白かったのだけど、こちらは好みに合わなかったのかイマイチ。楽しいというより切ない気持ちになることが多かった。蚤の市の標本屋さんとか薮塚ヘビセンターがちょっと面白かったくらい。著者の娘Hさんのポロっとこぼす一言が面白くて、着実に血が継がれているという感じ。ほかの著書もダメかなと読み始めたけれど、アラアラそちらは面白い。ちょっと安心した。2021/10/24

mortalis

9
「犬が星見た」もそうだったが、妙に幻想的な文章。こちらの方が悪夢めいた要素が目立っている。怖いもの自体を書いているわけでは全然ないが、そういうものがすぐ隣にあることを感じさせる。書いている本人はあっけらかんとしている。「青山」が印象に残る。長い時間が終局において逹した空間が、時間それ自身によってあっというまに崩壊し消滅する。「京都」(前の方の)の最後の花さんの非難の連射に笑う。「あの頃」で、『前の人や前の前の人のうんこがあるのは怖い』と読んで、そうだよなあと思う。そういえば、この人トイレの話よくしますね。2015/11/27

ちゃんいー

3
百合子さんと娘の花ちゃんがちょっと行ってみたいな、と思ってあちこち出かけて行った記録。上野で牡丹を見たり、浅草で温泉に入ったり。散歩のねたを探している私にとって興味深いものがあるし文も味わい深かった。2009/10/21

2
私もヤエさんみたいに遊覧してみたい。『青山』のお婆さんとのやりとりが良かった。結末が少し悲しい。2022/06/12

relaxopenenjoy

2
はまる人にはハマると思う百合子さんの本。ゆっくりじっくり堪能。百合子さんの観察眼が素晴らしい。たまたま見かけただけの名もなきお婆さん、おじいさん、おじさん、おばさん、若い男、若い女、会社員らしい男、西洋人、外国人、犬、剥製の白熊・ライオン、ヘビ、珍しい昆虫、普通の虫etcを自分も百合子さんの目を通してみてるみたい。お得意の食べ物系も量はそれほどないが、天丼や栗餅、わらび餅が美味しそう。娘さんの写真とのコラボもいい(ただしモノクロで印刷品質も悪いのは残念) 。最後の終戦直後の思い出の一編は興味深い。2017/12/28

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