内容説明
本資料集は、日本軍における郵便検閲と、それにもとづいて当局が分析した日本軍将兵・軍属の「思想動向」や諸外国による各種の活動が将兵にあたえた影響について考察した資料などを提供するものである。
目次
１ 支那事変勃発前後ニ於ケル「コミンテルン」ノ我ガ国ニ対スル思想策動ノ状況及其ノ反響（無形戦力思想関係資料第一号 大本営陸軍部研究班一九四〇年九月）
２ 支那事変ニ於ケル支那側思想工作ノ状況（無形戦力思想関係資料第二号 大本営陸軍部研究班一九四〇年九月）
３ 支那事変ヨリ観察セル我ガ軍人軍属ノ思想状況（無形戦力思想関係資料第三号 大本営陸軍部研究班一九四〇年九月）
４ 支那事変ニ於ケル軍人軍属ノ思想ニ影響ヲ及セル諸因ノ観察（無形戦力思想関係資料第四号 大本営陸軍部研究班一九四〇年九月）
５ 関東軍ニ対スル「ソ」連邦ノ思想謀略及其ノ影響（無形戦力思想関係資料第五号 大本営陸軍部研究班一九四〇年九月）
６ 北支憲高第三〇九号 郵便検閲月報（八月）（北支那派遣憲兵隊司令官三浦三郎一九四二年九月三〇日）
７ 華北通信検閲ニ顕ハレタル日本人ノ思想動向観察（北支那方面軍参謀部一九四二）
著者等紹介
吉田裕［ヨシダユタカ］
１９５４年生まれ。現在、一橋大学大学院社会学研究科教授
松野誠也［マツノセイヤ］
１９７４年生まれ。現在、明治大学大学院文学研究科博士後期課程（日本現代史）
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