感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Atsushi Sakamoto
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ニュッサのグレゴリオスの『早世した幼子』について過去に論文を書いた。彼の否定神学的要素と聖書に忠実な点は尊重されるべきであり、またそれなしに「洗礼を受けずに亡くなった幼児の救い」について語ることはできない。そして教会の伝統的教理も無視できない。以上を踏まえてのカトリック教会が今日この「限界状況」を亡くなった幼児の救いを希望すること、祈ることと同時に啓示されている洗礼が意義のない秘蹟とならないように勧めていくことに努めなければならないことに触れている。人工妊娠中絶に関しても教会は配慮しなければならない。2015/09/24